積乱雲の上にできたレインボーな雲 珍しい現象に目を奪われる人続出(中国)<動画あり>

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2022年08月29日 21:11  Techinsight Japan

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きれいな輪を描いたレインボーな雲が積乱雲の上に(画像は『LADbible 2022年8月27日付「Locals baffled as rare phenomenon fills the sky」(Credit: newsflare)』のスクリーンショット)
今月21日、中国にて巨大な積乱雲の上に現れたレインボーカラーの雲を映した動画が話題を呼んだ。驚くほど美しい輪っか状の雲は“頭巾雲”と呼ばれる現象で、今回のようにはっきりとした虹色になるのは珍しく、ネット上では「実際に目にしていたら人生が変わっていたかもしれない」など衝撃を受ける人が続出した。『LADbible』などが伝えている。

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このほど注目を集めた現象は、中国南部に位置する海南省海口市にて発生した。実際の雲の様子を捉えた動画には、発達した暗い色の積乱雲の上に大きな輪っか状になったカラフルな雲が映っている。水色や黄色、赤、青、緑など多数の色が確認でき、まさに虹色の美しい模様を持った雲だった。

その後、輪っか状だった雲の形は崩れてしまっているものの、色が混ざり合ったことで淡く柔らかい色に変化しており、発見時とは違った美しさが見られる。

この動画がTwitterやFacebookなどで広く拡散されると、「まるで虹と雲が子どもを作ったみたい」「これは素晴らしい」「この世の物じゃないみたいにすごいな」「実際にこの雲を目の前で見ていたら、人生が変わっていたと思うよ」など多くの人が釘付けとなった。

今回撮影された雲は“頭巾雲(pileus cloud)”と呼ばれるもので、積乱雲などが発達していく際に、雲の上の部分にベールのような形で発生する雲を指す。積乱雲の発達とともに湿度の高い気層が下から押し上げられ、上の方で水蒸気が凝結することでベール状の雲ができる仕組みだ。頭巾雲自体は一般的だが、今回は太陽の光が低い角度から当たり、雲の中にあった水滴や氷の結晶を通過して分散したことにより様々な波長を生み出したことでカラフルな頭巾雲が誕生した。

頭巾雲は積乱雲のみでなく山の頂上や火山噴火の際に発生する火災積雲の上で見られることもあり、その状態から“スカーフ雲”や“キャップ雲”とも呼ばれる。多くは短時間しか現れず、今回のようにはっきりとした虹色に見えるのは珍しいという。


ちなみに今年6月には家屋に迫り来る巨大津波のような雲を捉えた動画がアメリカで撮影され、こちらは“ロール・クラウド”と呼ばれる珍しい気象現象であると明かされて注目を集めていた。



画像は『LADbible 2022年8月27日付「Locals baffled as rare phenomenon fills the sky」(Credit: newsflare)』『Boing Boing 2022年8月27日付「Rainbow-colored scarf cloud seen in China」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • 凄い!とても綺麗だ!! これは確かに実際に見てみたいね。
    • イイネ!2
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