○ アスレチックス 2 − 1 エンゼルス ●
<現地時間3月30日 オークランド・コロシアム>
エンゼルスの大谷翔平選手(28)が30日(日本時間31日)、アスレチックスとのメジャー開幕戦に「3番・投手兼指名打者」で先発フル出場。敵地で6回2安打無失点、10奪三振の快投を見せたが、チームは大谷降板後に逆転を許し黒星スタートとなった。
WBCの疲れを感じさせず、2年連続で開幕マウンドを託された二刀流。初回は先頭のケンプにストレートの四球を与えたが、一塁・ドゥルーリーの横っ飛びの好守にも助けられ無失点スタート。立ち上がりはスライダーを軸に投球を組み立て、2回は連続三振を奪うなど3回まで無安打投球を展開した。
4回は一死から連打を許し二、三塁のピンチを招くも、5番・アギラをスプリットで空振り三振。続くラウレアーノはこの日最速の100.7マイル(約162キロ)直球で連続三振に仕留め渾身のガッツポーズを披露した。
1点リードの5回は先頭の7番・ピーターソンに右翼後方へ痛烈な飛球を許したが、右翼・レンフローが背走しながら好捕。最後は打球から目を切りながらも伸ばしたグラブにボールが収まり、このスーパープレーに大谷は両手を挙げ感謝した。次打者に四球を与えたが、後続を抑え勝利投手の権利をゲット。6回も危なげなくゼロを刻んだ。
投球間の時間短縮を目的とし、今季から採用された“ピッチクロック”にもキッチリ順応。2年連続の大役で6回93球、2安打無失点、10奪三振3四球の快投を披露し、1点リードの7回から後続投手にマウンドを譲った。
しかし1点リードのまま迎えた8回、3番手のループが先頭から連打を浴び同点。この瞬間、大谷のメジャーで初となる開幕戦白星は消えた。さらに、代わったテペラも適時打を許し1−2。終盤に逆転されてしまった。
打者・大谷は4回の第2打席、痛烈な右前打を放ち2023年初安打をマーク。昨年同様、降板後も「3番・指名打者」でラインナップに残り、二死二塁だった8回の第4打席は申告敬遠で歩かされた。打席では3打数1安打、1四球2三振。エンゼルスは5回に9番・オホッピーの左前適時打で先制したが、6回以降は追加点を奪えなかった。