バルセロナのラファエル・ユステ副会長が、2021年夏に同クラブからパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの復帰を目指していることを明かした。3月31日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えた。
1987年6月生まれのメッシは、2000年に母国を離れてバルセロナの下部組織に入団し、2004年10月にトップチームデビュー。ともにクラブ歴代最多となる公式戦通算778試合出場と通算672ゴールを記録し、10度のラ・リーガ制覇、4度のチャンピオンズリーグ優勝など数々のタイトル獲得に貢献してきた。
しかし、2021年6月30日付けでバルセロナとの契約が満了を迎えると、ラ・リーガのサラリーキャップが原因となって再契約を結ぶことができず。“ブラウグラナ”での物語は誰もが予想しなかった形で幕を閉じた。そして2021年8月10日、1年の延長オプションが付いた2023年6月30日までの契約でPSGに加入。同クラブではこれまで66試合に出場し、29得点を記録している。また、代表キャリアではついに悲願のFIFAワールドカップ制覇を成し遂げ、先日には代表通算100ゴールを達成した。
現在はその去就に注目が集まっており、延長オプションを行使してのPSG残留、以前から関心を示していたMLS(メジャーリーグ・サッカー)への移籍などが噂されている。そんななか、3月31日に行われた記者会見に同席したユステ副会長が、バルセロナもメッシの復帰を目指していることを公言。父親のホルヘ・メッシ氏との接触やラ・リーガのハビエル・テバス会長への根回しなど、着々と計画を進めていることを明らかにした。
「レオと彼の家族は、私たちがどれだけ彼らを愛しているか知っている。私は当時、残念ながら実現しなかった交渉に参加し、いまだにそのことで悩んでいる。もちろん、私は彼に戻ってきてほしいと思っているし、多くのファンが私の気持ちを共有していると思う。人生における物語は綺麗に終わらせなければならないと信じているし、だからこそ、メッシとの接触ももちろんしている」
「レオもまた、バルサとバルセロナの街に恋をしているのだと思う。運命がそれを可能にしてくれるはず。レオをバルセロナに呼び戻すことができるかどうか、見てみよう」
「テバスと協力し、実行可能性、キャッシュフロー、収入計画を提示できる猶予が2カ月残っている。(ジョアン・ラポルタ)会長はレオの父ホルヘと一緒にいて、良い関係が築けている。しかし、レオはPSGの選手だ。PSGに誤解されたくないので、今はレオについて話すのは難しい」