「鬼滅の刃」「うる星やつら」あなたはどっち派?“鬼”が登場するアニメが熱い!

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2023年04月01日 16:22  アニメ!アニメ!

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鬼「いらすとや」
2022年10月から2023年3月にかけてアニメ『うる星やつら』が放送され、これと入れ替わるように2023年4月からアニメ『鬼滅の刃』の新章である「刀鍛冶の里編」の放送がスタートする。

『鬼滅の刃』と『うる星やつら』、全く異なるテイストを持つ二作品の間には、ひとつの大きな共通点が存在する。それは、“鬼”が登場することだ。

古くから民間伝承や童話に登場し、現在でもアニメ・マンガをはじめ、数々のエンターテインメント作品に登場する“鬼”。その描かれ方は実に多様で、姿形から性格に至るまで作品ごとに大きく異なる。近い時期に放送される『鬼滅の刃』と『うる星やつら』の二作においてもその差は大きく、それに接する人々の反応に至っては真逆とすら言える。

今回はそんな二作で扱われる“鬼”のあり方、それに触れる人々の反応を比較していこうと思う。皆さんはどちらの作品のあり方が好みだろうか? そして、鬼に対峙する二人の主人公、竈門炭治郎と諸星あたるのどちらに共感するだろうか?

『鬼滅の刃』と『うる星やつら』の基本情報
まずは2つの作品の基本情報をおさらいしておこう。

2016年に連載開始となった吾峠呼世晴のコミックを原作としたアニメ『鬼滅の刃』は、2019年に第一期にあたる「竈門炭治郎 立志編」が放送、その後「無限列車編」「遊郭編」と続き、2023年4月からは「刀鍛冶の里編」の放送がスタートとなる。

大正時代を舞台に、家族を鬼に殺されてしまった主人公・竈門炭治郎が、唯一生き残りで、鬼になってしまった妹・禰豆子を鬼から人間に戻すべく、鬼殺隊に入隊して鬼と激闘を繰り広げる物語だ。

一方の『うる星やつら』は1978年に連載開始となった高橋留美子のコミックを原作にしている。1981年にはじめてTVアニメが放送。2022年10月からは小学館創業100周年を記念した新作アニメが全4クールにわたって放送することとなり、そのうちの2クールが既に放送され、続く第2期の放送は2024年にスタートする。

宇宙からきた鬼族の美少女・ラムと、ラムに愛されてしまった浮気者の高校生・諸星あたる。その二人を中心に繰り広げられるドタバタラブコメディとなっている。


“鬼”と呼ばれる者のあり方
一括りに“鬼”と言えども、『鬼滅の刃』、『うる星やつら』に登場する鬼の在り方は大きく異なる。

『鬼滅の刃』に登場する鬼は、鬼舞辻無惨を始祖とし、彼の血を体内に取り込んだ元人間たち。彼らは街に潜み、人を喰いたいという欲求を抱き、時に人を食糧としながら生きている。身体能力は人間のそれをはるかに凌ぎ、高い回復能力も誇る。人間にとって彼らは、元同種でありながら、異なる道徳観と肉体を持った別の生き物なのだ。

対する『うる星やつら』の鬼族は、宇宙からやってきた異星人。見た目は人間に近いが、人間を凌ぐ能力と科学力を持つ。しかし、彼らは武力で人間をやり込めることはしない。地球侵略を目論んだ初登場時でさえ、地球を侵略をかけた“鬼ごっこ”を提案してくる。彼らは人間ではないものの、意思疎通が可能で、人間に近い道徳観も持ち合わせている。

“鬼”を恐れる人々 共存する人々
そんな鬼の存在に対して、作品世界に住む人々はどのような態度を示すのだろうか?

『鬼滅の刃』において鬼は、あくまで人間の敵だ。鬼の存在を知る人は彼らを恐れ、主人公が所属する鬼殺隊の面々はこれを討伐しようとする。その矛先は、人を喰う欲求を抑え込む禰豆子にも向けられる。彼らは、鬼と人は共存できないという前提のもと、鬼を駆除することで人間を守ることを目指すのだ。

一方の『うる星やつら』に登場する人々は、鬼族を排斥しようとはしない。初期登場時、地球侵略を企んでいた鬼族に対してこそ難色を示すものの、あたるの家で暮らすようになるラムに敵意は示さない。むしろその美貌に羨望の眼差しを向け、ラムが高校転入の際にはクラスメイトとして受け入れる。彼らにとって鬼は、あくまで共存できる対象としてあり続ける。

炭治郎とあたる どちらに共感する?
大きく鬼の扱い方が異なる二作品、その両作が共に大きな人気を集めたのはどうしてだろうか? そこにはひとつの共通点が浮かび上がる。それは、周囲の人々とは相反する価値観を持った主人公の存在だ。

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎は、周囲が鬼を排斥しようとする中、鬼となってしまった妹・禰豆子をかばい、人間に戻すべく奔走する。周囲の人々と対立しても、妹のためにその身を犠牲にすることもいとわない。

対して『うる星やつら』の主人公・諸星あたるは、周囲が羨望の眼差しを向けるラムを煙たがる。一途にあたるを愛するラムを避け、別の女性と遊ぶべく奇策を巡らせる。ラムからの電撃を受けても、そのスタンスを崩すことはない。

鬼に対して、周囲と逆のスタンスを見せる二人の主人公、彼らが引き起こす社会との不協和音こそが、二作品を名作といえる次元にまで押し上げているのではないだろうか。

ここまで『鬼滅の刃』『うる星やつら』の鬼のあり方、そしてそれに対する人々の反応を追ってきた。
果たして皆さんは、鬼と出会った時にどんな対応をするのだろうか? アニメを参考に考えてもいいかもしれない。

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  • 共通点を見つけて比べてみることが面白いのはわかるが、違い過ぎて、これで「どっち派?」と言うのは無理ありすぎ。
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