○ ヤクルト 3 − 2 広島 ●
<3回戦・神宮>
広島は逆転負けで開幕3連敗。今季からチームを指揮する新井貴浩監督(46)の“監督初勝利”はまたもお預けとなった。
開幕2試合で得点のない打線は初回、1番・菊池が左前打で出塁。2番・野間は左邪飛に倒れたが、続く秋山のライナー性の右前打が、右翼・サンタナの後逸を誘った。打球が右翼フェンス付近を転々とする間に、一塁走者の菊池が一気にホームイン。秋山の打撃結果は先制の適時三塁打となった。
広島戦は3月31日の開幕戦で3安打完封負け。4月1日の第2戦も4安打に封じられ、球団ワーストとなる2試合連続完封負けを喫していた。開幕から18イニング連続無得点は、1988年の阪神と並ぶセ・リーグワースト記録。この試合の初回も無得点なら、リーグワースト記録を更新するところだった。
2回は新外国人の6番・デビッドソンが、来日1号の特大ソロを左翼席へ運び2点目。しかし、3回以降は好機を生かせず追加点を奪えなかった。
先発の玉村は3回、3番・山田に同点2ランを浴び5回3安打2失点で降板。同点の8回は4番手の松本が先頭の4番・村上に右翼フェンス直撃の長打を許すと、打球処理にもたついた右翼・野間が中継に入った内野手に悪送球。この間に打者走者の村上に長駆ホームインを許し、これが決勝点(記録は二塁打+野間の失策)となった。