◆ 期待膨らむ第一歩「次の登板には結果が出そう」
ヤクルトのドラフト1位ルーキー・吉村貢司郎投手が2日、本拠地で行われた開幕3戦目の広島戦に先発としてプロ初登板した。
初回はいきなり1番の菊池涼介に安打を許し、3番・秋山翔吾に三塁打を浴びて失点。2回には新外国人のマット・デビッドソンにソロを被弾してしまう。
しかし、これで崩れていかないのが“即戦力”たる所以。3回以降は落ち着きを取り戻し、5回まで85球の力投。被安打5、奪三振4で2失点と上々のプロデビューを果たした。
2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の真中満氏は初回の場面について、「オスナのミスのような形で三塁打となりましたが、その後の一死三塁のピンチで粘って踏ん張ることができたんですよね。ルーキーだと、初回からああいう感じになるとズルズルと行ってしまうケースもあるんですが、あのピンチをしっかり凌いだことで最少失点で抑えられたと思います」と語り、いきなりの失点にも動揺せずに投げ抜いた姿勢を称える。
最後は「勝ち星は付かなかったですが、5回まで投げることもできた。四球がないのも良かったですし、次の登板も楽しみ」と次回の登板に期待を膨らませた。
同じく番組に出演した達川光男氏も「悪いなりにまとめる。さすが社会人を経験してきた投手だけありますね」とし、都市対抗野球をはじめとする激闘をくぐり抜けてきた経験値について言及。
MCを務めた岩本勉氏も「とても落ち着いた表情で投げていました。オリックスの山本由伸を参考にしているのかなというようなゆったりとしたフォームで堂々たる投球。次の登板には結果が出そうですね」とし、やはりその“落ち着きぶり”を強調した。
3連覇を目指すヤクルトの新たな先発の柱となるか。頼もしいルーキーが上々のプロデビューを飾った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
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