アイスタットは3月30日、自転車利用者のヘルメット着用に関する調査の結果を発表した。調査は3月16日、20歳〜59歳の男女300人を対象に行われたもの。
まず、日頃の自転車利用頻度を聞いたところ、「利用しない」が50.0%で最も多く、次いで「週に1〜4日」が19.7%、「月または年に数回」が16.3%、「週に5日以上」が14.0%で続いた。自転車を週に1回以上利用している人は3割である事が分かった。
「週に5日以上」を回答した人は、「20・30代」「男性」「既婚」「パート・アルバイト」に多い傾向が見られた。一方で、「利用していない」の回答は「50代」「女性」「未婚」「無職・その他」で多く見られる。
次に、自転車利用者150人に、ヘルメット着用の努力義務化についてどう思うかを尋ねてみた。すると、「困る」が58.7%で最も多く、「どちらでもない」は26.0%、「困らない」は15.3%となった。
自転車の利用状況別で見ると、「困る」の回答は「週に5日以上」の人ほど多く、「困らない」は「月または年に数回」の人ほど多い傾向が見られた。
4月1日以降にヘルメットを着用するか聞いてみると、44.7%が「ヘルメットは着用しない」と回答した。「周りの動きをうかがいつつ、着用する時を決める」は29.3%、「時と場合により、ヘルメットを着用する」は12.7%となっている。
「4月1日以降は常に着用する」は7.3%、「すでに着用している」は6.0%で、「ヘルメット着用を遵守」する人は合わせて13.3%にとどまった。
「ヘルメットを常に着用しない」と答えた130人に、その理由を尋ねてみた。すると、「努力義務だから」が46.9%で最も多く、次いで「ヘルメットを持っていないから」が41.5%、「自転車に乗る前、乗った後のヘルメットの置き場に困るから」が35.4%で続いた。
ヘルメット着用の努力義務化により、自転車の利用頻度が変わると思うか聞いてみると、69.3%が「変わらない」と回答した。「減ると思う」は26.7%、「増えると思う」は4.0%となっている。
自転車に乗る目的については、「生活圏内の移動(買い物・公共施設の利用・通院など)」が75.3%で最も多く、次いで「通勤・通学」が24.7%、「運動・ダイエット」が11.3%で続いた。
自転車の運転で「転倒したことがある」という人は32.0%であった。また、16.7%が「歩道より車道で運転するほうが多い」、8.7%が「事故にあった、起こしたことがある」と回答しており、合わせて2人に1人が危険を伴う運転をしている事も明らかとなった。
ヘルメット着用意向について「転倒したことがある」と回答した人のみで見ると、「常に着用する」の回答が最も多くなっている。
最後に、世論のヘルメット着用率が上がるためにはどうすれば良いと思うかを尋ねてみた。すると、「ヘルメットの補助金が必ず出る」が48.0%で最多となり、以下「努力義務化でなく、強制化」が28.7%、「ヘルメットの種類が増える」が23.3%で続いた。(フォルサ)