3月31日、立憲民主党の小西洋之参院議員が『参院憲法審査会』の野党筆頭幹事を更迭された。
「小西議員といえば、独自で入手したという、放送法の解釈に関する“極秘文書”を巡って、自民党の高市早苗氏に議員辞職を迫っていたことで注目されていました。
ただ、今回の更迭は、自身の発言による問題から起こったことです」(全国紙記者、以下同)
幹事懇談会で「サル」発言
事の発端は、3月29日の幹事懇談会でのこと。
「小西議員は“審査会の毎週開催は、憲法を真剣に考えていないサルがやることで、蛮族の行為だ”と発言したのです。これを産経新聞が報じると瞬く間に拡散されて炎上し、フジテレビとNHKが続きました」
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これを受けて、小西議員は3月29日に自身のツイッターを更新。
《オフレコで、特に「人にサルはいけないですね」と撤回していた》
と釈明も、発言内容を“謝罪”するものではなく、これを報じた産経新聞とフジテレビに対しては《今後一切の取材を拒否》すると投稿。さらに、《元放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸だ》という“圧力”ともとれるツイートを重ねた。
批判が相次ぎ、小西議員は30日に記者会見を行う。
「会見では“不快な思いをした方にはおわびしたい”と謝罪しましたが、一方で“オフレコという認識だった”としたうえで“不適切な発言だったから、その場で撤回した”と主張していました。また、撤回した部分を“切り取って報道された”として、報道機関に対する法的措置を示唆しました」
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こういった姿勢にネット上でも批判は止まらず。
《小西洋之、まったく反省なし》
《自分は悪くないテイで開き直りながらの会見は無様》と、炎上が納まる気配はない。
問題の本質は発言自体ではなく…
ある政治ジャーナリストは、問題の本質は“サル発言”自体ではないと指摘する。
「今のご時世で“オフレコなら何を言っても問題ない”と考えているとしたら、まさに時代遅れで、コンプライアンスの意識がまったくアップデートできていません。
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2月に岸田首相の秘書官がオフレコの席で“同性婚カップルが隣りに住んでいたら嫌だ”といった発言をして更迭されたばかりです。
小西議員は、これまでも議員相手に誹謗中傷のようなツイートをしたり、一般人を相手にして脅迫とも取れる発言が物議になっていました。一般社会でも、これだけパワハラやモラハラが問題視されているのに、現役の国会議員が差別用語としてもあげられる“蛮族”という言葉を使って相手を非難するのは、オフレコであろうが許されるものではありません」
また、小西議員の主張には疑問も残るそうで……。
「フジテレビ系の『FNNプライムオンライン』が小西議員の発言内容を精査したところ、《発言を撤回するとは明確に述べてはいなかった》といった報道もしています」(同・政治ジャーナリスト)
追及すべきは、自らの意識だったようで――。