ヤクルト、チーム救援防御率「0.00」 マクガフ移籍の不安を感じさせない磐石のリリーフ陣
10
2023年04月11日 10:13 ベースボールキング
「0.00」
これは9日終了時点でのヤクルトの救援防御率だ。チーム防御率がリーグトップの0.77だが、救援陣は9試合を消化していまだに失点がない。
昨季まで抑えを務め、リーグ2連覇に大きく貢献したマクガフが大リーグ・ダイヤモンドバックスに移籍。今季は新たに抑え投手を作らなければならなくなった。今年1月21日に放送された『ラジオペナントレースNEXT powerd byニッポン放送ショウアップナイター』に出演したニッポン放送ショウアップナイター解説者の真中満氏は「2015年優勝した年は、バーネットという絶対的なクローザーがいて、彼がメジャーに挑戦したいということで翌年退団した時は7回、8回の投手がどうしても9回を投げないといけない。色々しわ寄せがきたりするんですよ。だから、最初は大変だと思いますね」と、自身の監督経験を踏まえ、抑えのやりくりの難しさについて語りながらも、「ただヤクルトは中継ぎがまずまず駒は揃っているのでうまくやりくりはできるのかなと思います」と救援陣の層の厚さについても評価していた。
“ヤクルトは中継ぎの駒が揃っている”と真中氏が話した通り、清水昇、石山泰稚、木澤尚文、星知弥、大西広樹、そして開幕から抑えを務める田口麗斗らが抜群の投球を見せている。昨季はわずか7試合の登板にとどまった星はストレートの力強さが増し、安定した投球を披露し続ければ勝ち試合での登板も増えそうな勢いだ。
4月6日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA−巨人戦』で解説を務めた大矢明彦氏はヤクルトの救援陣について、「(マクガフが移籍して)後ろに不安がある中でスタートを切りましたけど、本当に頑張っていますよね」と、その安定ぶりに目を細めた。
開幕前に不安視されていた救援陣は、マクガフの退団を感じさせない、それどころか昨季よりも質、量ともに上がっている印象だ。シーズンは長い。1年通して、数多くチームに勝利をもたらして欲しいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
Copyright(C) 2024 SEESAW GAME, Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。