◆ 野村弘樹氏も同調「大振りとフルスイングは違う」
ロッテの山口航輝選手は13日、西武戦(県営大宮)に「4番・左翼」で先発出場するも、3打数ノーヒットに終わり、開幕から11試合44打席ノーアーチとなった。
昨季16本塁打を放った長打力を買われ、プロ5年目の今季は中軸での起用が続いているが、13日の試合では今井達也と4度対戦し、ニゴロ、死球、二失策、空三振に倒れ無安打。シーズン打率を「.222」に下げた。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の大矢明彦さんは、山口の打席内容に注目し、「ホームランを打ちたい気持ちはわかるんですけど、少し自分本位のバッティングというか、“振る”ということを意識しすぎているのかな。投球と喧嘩しているような感じがあるんですよね」とコメント。
現役時代の経験も踏まえ、「もう少し素直に振ってきたほうが相手バッテリーは嫌がるんじゃないかと思う」と捕手目線の印象も語り、「300メートルもかっ飛ばそうというスイングはいらないと思うんだけどね」と続けた。
この意見には、同じく番組に出演していた解説者の達川光男さんも同調し、「ヒットの延長がホームランという考えになったほうが良いと思う」と指摘。番組MCを務めた野村弘樹さんは「ピッチャー目線だとあれだけ振られると恐怖は感じるんですけど、大振りとフルスイングは違うんですよね」と話した。
山口は昨季キャリアハイの102試合に出場し、打率.237、16本塁打、57打点、OPS.725と、ブレークの兆しを見せていた。まずは今季初アーチで上昇のきっかけを掴みたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』