名古屋グランパスは17日、本拠地『豊田スタジアム』での試合運営時における豊田市火災予防条例への違反を報告した。
今回の発表によると、『豊田スタジアム』で行なわれた今年2月25日の明治安田生命J1リーグ第2節 京都サンガF.C.戦と、3月18日の第5節 FC東京戦において、名古屋グランパスが設置した大旗を用いての応援容認エリアのうちSスタンド2F前段ブロック後方の立ち見席(33列目後方の通路)が、豊田市火災予防条例に違反していたことが判明したとのこと。なお、この件に関しては、今月14日付でJリーグに報告していることも併せて伝えている。
名古屋グランパスはクラブ公式サイトを通して、京都サンガF.C.とFC東京のサポーターに対する謝罪のコメントを掲載した。
「該当エリアでご観戦いただいた方を含む京都サンガF.C.のファン・サポーターの皆さま、FC東京のファン・サポーターの皆さまには、大変なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。クラブとしましては、今後決して同様の事案を引き起こさないよう、関係各所との連携を緊密に行いながら、今後の試合運営にあたってまいります」
また、名古屋グランパスはクラブ公式サイトを通じて、再発防止に向けて声明を発表した。
「名古屋グランパスとしましては、このたびの豊田市火災予防条例への違反を大変重く受け止めております。あらためて試合運営におけるルール設定時の関係各所への確認プロセスを見直し、再発防止の徹底に努めてまいります」
以下、クラブ公式サイトのリリース通り。
■違反の根拠となる条例
「豊田市火災予防条例 第50条第2号」
・客席内の避難通路に客を収容しないこと
■違反内容
2023明治安田生命J1リーグ第2節 京都サンガF.C.戦と第5節 FC東京戦において、Sスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路を立ち見席(76席)として販売
■立ち見席設置に至った経緯
Sスタンド2F前段ブロックは、大旗使用ができ、かつ横断幕掲出もできる1Fホームエリアとの緩衝帯として計画しており、緩衝帯を構成する柵の強度を上げる目的で、33列目の後方にて柵を施工し、33列目の後方通路を大旗も使用できる立ち見席とした。
■違反発覚の経緯
豊田スタジアムSスタンドの運用変更に伴い、名古屋グランパスでは、観客席や試合運営ルール全体の再チェックを実施したところ、Sスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路立ち見席が豊田市火災予防条例に抵触する可能性のあることを確認し、4/13(木)に豊田市消防本部に対して立ち見席の運用等詳細をご報告いたしました。
その結果、避難通路上での立ち見席の設置が条例違反となるご見解をいただき、クラブに対し再発防止のご指導を賜りました。なお、これら一連の経緯につきましては、4/14(金)にJリーグへご報告させていただいております。