ママスタ前回からの続き。投稿者さんの義妹（弟のお嫁さん）は、日本人のお父さんとアジア圏の外国人のお母さんの間に生まれました。お父さんとお母さんは早くに離婚したため、義妹は日本の親戚付き合いを経験したことがないのだそう。お祝いの内祝いがなかったり、盆歳暮のやりとりを断られたり、年賀状を送ってもLINEスタンプだけだったりという義妹の態度に、投稿者さんとご両親は「世間知らず」だと不満を感じているようです。角が立たないよう、義妹に日本の文化やしきたりを伝えたいと考えていますが、ママスタコミュニティのママたちからは「文化が違うのだから仕方ない」「義妹の価値観も受け入れてあげて」との声が相次ぎました。
さてここで、あるママからこんな疑問が飛び出します。
弟はなにも言わないの？
『弟はなにしてるの？ 文化が違うなら弟がフォローしてあげれば済む話だよ？』
たしかに、義妹が日本の親戚付き合いを知らなくても、旦那さんである投稿者さんの弟がフォローしてあげれば問題はなさそうですよね。しかしこの指摘に対して、投稿者さんから反論がありました。
『弟には、親からも私からも言ってます。弟は義妹にものすごく気を遣ってる感じで、言えないんだそうです。肝心なことを確認したくて義妹に聞いたり、話したりすると泣き出すからと』
投稿者さんとご両親は、すでに弟さんへ伝えているそうです。しかし義妹がすぐに感傷的になってしまうため、弟は気を遣ってなにも言えずにいるのだとか……。
弟もやりたくないんじゃないの？
『弟がダメダメじゃん。文化の違いを妻に言えない、教えないんだから』
『文化が違うなら、弟が教えてあげないと』
『気を遣って言えないなら、弟が動けばいい。だけど動かないってことは、弟もやる気がないってことでしょ？』
投稿者さんのコメントに、ママたちからは「義妹に教えてあげない弟がダメだよ！」と批判する声があがりました。義妹が泣き出すからとなにも言えないのであれば、弟が率先して動けばそれで済む話ですよね。内祝いや年賀状は弟が手配して、ご両親へは「妻も『ありがとう』と言っていたよ」と告げれば投稿者さんがモヤモヤすることもなかったかもしれません。弟が義妹に教えることをせず自分で動くこともしないのであれば、弟自身も何もやりたくないのでは？ と思ってしまいますね。
内祝いは必ず妻がするもの？世間知らずなのはどっち？
『義妹に言うんじゃなくて、そもそも息子が内祝いとか知らないのは、あなたの親の責任でしょ？』
『妻側がわからない、できないことなら夫がやればいい。それができないなら投稿者さんの弟も世間知らずってことだよ。その弟を育てた親も世間知らず』
『世間知らずなのは弟じゃないの？ 内祝いやお礼がないというけど、それを義妹がするものと決めつけてる投稿者さんと親も嫌だな』
義妹とお母さんを「世間知らず」と言う投稿者さんに対して、「世間知らずは弟じゃないの？」と指摘する声もあがりました。内祝いのお返しなどは、今やネットで手配することができます。それもしないというのであれば、ひょっとしたら弟も内祝いについてわかっていない可能性も……。日本で生まれ育った弟が日本の文化やしきたりを知らないのであれば世間知らずはどちらなのか、とママたちは考えたようです。いずれにせよ、義妹とお母さんだけを「世間知らず」だとする投稿者さんとご両親の考えは、ママたちからの賛同を得られなかったようです。
将来のこともある。弟にしっかりしてもらいましょう
『弟にしっかりしてもらわないと。義妹は仕方ないとしても、子どもが世間知らずで育っちゃうよ』
弟がなにもしないままだと、将来的には弟の子どもも世間知らずになってしまうのでは……と心配するママもいました。今後、園や学校行事で親が出る幕も幾度となくあるでしょう。親戚付き合いに限らず、ママ友付き合いやご近所付き合いも必要となってくるかもしれません。そうした場面でも、日本特有の文化やしきたりが関係してくることも考えられます。弟がなにも言わないのであれば、「面倒だと思うけど覚えておいたほうがいいよ」と、投稿者さんとご両親が教えてあげるのはどうでしょう。もちろん常識を押し付けるのではなく、あくまで義妹や子どもが恥をかかないようにするためというスタンスで。
『私の周りにも外国人ママいるけど、お返しとかはちゃんとしてるみたいだよ』
実際に外国人のママと付き合いがあるという人もコメントをしてくれました。しきたりや文化だと難しく考えるのではなく、なにかをもらったときにちゃんとお返しをするというだけでも受ける印象は変わりそうですね。
「義妹の世間知らずな態度を改善したい！」と考えていた投稿者さんですが、ママたちは「弟が動くべき」と判断したようです。親戚である投稿者さんやご両親は、まずは義妹の価値観を受け入れる。そのうえで温かい目で見守ってあげることで、お互いにモヤモヤすることなく良好な関係を築けるのではないでしょうか。
文・みやび 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美
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