大丸松坂屋百貨店が、百貨店業界初となるオリジナル3Dアバターの販売を開始することを発表した。VTuberで3Dモデラーのもちひよこをはじめとする14人のクリエイターを起用し、VRChat対応のオリジナルアバター5体を制作。10月17日18時からピクシブが運営する「BOOTH」で販売する。
大丸松坂屋百貨店は中期経営戦略において「リアル×デジタル戦略」を重点戦略のひとつに掲げ、リアルとデジタルを融合させた新たな体験価値の創出に取り組んでいる。メタバースに関しては2020年に開催された世界最大規模のVRイベント「バーチャルマーケット」に仮想店舗「バーチャル大丸・松坂屋」を出店したことで初参入し、これまでに計5回にわたり出展してきた。来場者同士による食品の3Dモデルを使った「V呑み」が活発に実施されるなど手応えがあったという。メタバース市場は国内外で大きく成長すると予想する同社は、「メタバースで活躍するクリエイターを企業として支援し、成長するモデルを構築したい」「メタバースの生活者の暮らしを彩り豊かなものにしたい」という2つの思いから、アバター制作に着手した。
オリジナルアバターの開発では「正装」をコンセプトとし、アバターファッションの知見を持つVが制作進行を担当。サンゴや海藻をモチーフにした「瑚紅姫(ここひめ/Cocohime)」、中国の青磁器をイメージソースにした「龍青(りゅうせい/Ryusei)」、「空気を纏う」をコンセプトにふわふわと浮いているような衣装に仕上げた「風璃(ふうり/Furi)」、スーツをベースに蝶や華というワードにあるように華やかなアクセサリーを特徴とする「鳳蝶(あげは/Ageha)」、「あなたは幸福をふりまく」を花言葉に持つデルフィニウムからインスパイアされた「彩千華(さちか/Sachika)」の計5体のアバターを揃えている。価格は税込3万〜3万6000円。販売開始に先駆けて、10月9日21時からVRChat内の特設ワールドで試着会を開催する。
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