ミノルくんママの気持ちを聞いて以来、私はママ友たちとの付き合いが怖くなってしまいました。私は、そして息子はどんな風に言われているのだろう……。できるだけ深入りしないように、会えば挨拶こそするものの、それだけ。そうやって卒園までをなんとかやりすごし、息子は小学生になりました。そんなある日のこと。
ミノルくんママとの一件以来、何かしらママ友たちの間で話題にのぼっているだろうとは思っていました。しかしまさか息子が退園するように要請されていたなんて! 思いもしなかった展開に私は動揺し、ユウスケくんママに詳しい事情を聞くことにしたのです。
「アオくんをクラスから外してほしい」クラスから外してほしいと言っても、息子の通う幼稚園は学年ひとクラスずつの小さな園。ミノルくんママの言葉は、つまり幼稚園の退園を意味するものでした。
とはいえ、ユウスケくんママの話だけでは、真偽はわかりません。私は確かめるべく、久しぶりに幼稚園に連絡を入れたのです。
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過去のことだと先生は言葉を濁しましたが、ミノルくんママから退園の要請があったのはどうやら本当のようでした。もう数年も前のこと、今さら蒸し返すのも……と思いましたが、逆になぜ今になってユウスケくんママが当時のことを聞いてきたか、私は気になり始めてしまいました。
小学校に入学し、特に問題なくすごしていると思って安心していました。しかし今になって、仲良くしているユウスケくんママに、ミノルくんとのトラブルの話を蒸し返されるなんて……。なんとなく嫌な予感がします。もしかしたら息子がユウスケくんに何かしたのかしら? それともただ過去のことを興味本位で聞いてくるだけ? 考えても仕方がないとはわかっていますが、不安は膨らむばかり。またあのモヤモヤとした毎日が戻ってきてしまうかもしれないと思うと、心がざわついた出来事でした。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よし田 編集・Natsu