カフェで友人とお茶をしているときも、つい母の日への思いを口にしてしまいます。
テレビから「母の日」のワードが出ても、無反応な息子。期待するだけ無駄だということは、母親生活をしてきて充分すぎるほど理解しています。それでも毎年心がざわついてしまうのです。
友人と話しながら、息子が幼かったときを思い返せば、幼稚園の頃はカーネーションを贈ってくれたり、「お母さんありがとう」と言葉をくれたりしていました。息子が小学生になってからは、母の日も普通の日として過ぎていきます。そんな風に育てたのは母親の私なのですが、SNSで母の日にまつわるキラキラした投稿を見ると、切なくなってしまうのです。
われながら面倒くさい母親だと思います。けれど母の日があるというだけで、毎年こんなにも切なく悲しくなってしまう現状もあるのです。もう期待しないでおこうと思っているし、実際に期待もしていないのに……。
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心の中から消したはずの母の日に、気持ちを乱されてしまう。そんな私の心の声を聞いてくれた友人は、笑いながらも私に適切なアドバイスをしてくれるのでした。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・おんたま 編集・みやび