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米ニューヨークでダンサーとして活動していたオルラ・バクセンデールの死去に際し、適切なラベル表示を怠ったとして遺族が5月23日に原因となったクッキーを販売した食料品店と製造元に対し訴訟を起こしました。オルラは1月11日にアナフィラキシーショックにより25歳で死去。重度のピーナッツアレルギーがありました。
●エピペン使用も助からず
25歳という若さで亡くなったオルラは、イギリス西北部のイースト・ランカシャーからニューヨークへ渡り、エイリー・スクールの奨学生として修練。その後多くのプロジェクトに参加し成功を収めていました。
重度のピーナッツアレルギーがあったオルラは、1月11日に食料品チェーン店の「Stew Leonard's」で購入したフロランタンクッキーを食べたあと、アナフィラキシーショックによる呼吸困難、めまい、嘔吐、意識喪失といった症状を起こし搬送先の病院で亡くなりました。遺族の代理人である弁護人によれば、彼女はいつも口にするものに人一倍の注意を払っており、事故に際しても持ち歩いていたエピペンが使用されたものの、重症であったため助からなかったとのことです。
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●食い違う製造元と販売店の主張
訴状では、同食料品店の従業員はオルラがクッキーを買う以前の2023年7月、製造元のCookies Unitedから「原材料にピーナッツが含まれるようになった」と変更を知らされたと主張。従業員11人が電子メールでこの変更を知らされたにもかかわらず、ラベルを変更しなかったとしています。
また、同食料品店は事故が起きたあとの1月23日にプレスリリースを発表し、「原材料を変更したことを知らせてくれなかった会社からクッキーを購入しました。私たちは誠実にそれを販売し、1人の顧客が影響を受けました」と責任を製造元に押し付けたと述べました。
●製造元の反論を受け声明を取り下げ→訴訟に
これを受けて2度のプレスリリースを発表した製造元は、クッキーの原材料にピーナッツが加わったことを食料品店へ通知したと反論し、証拠としてこのときの電子メールを添付。こののち食料品店側は「原材料の変更を知らされていなかった」と主張した前述のプレスリリースをWebサイトから削除し、間違ったラベルを貼ったこと、間違ったラベルを貼られたフロランタンクッキーを500個販売したことを認めました。
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結果として該当するクッキーは回収措置が取られ、コネチカット州の消費者保護局公式サイトでもリコールと注意喚起に関する声明が掲載されています。
また、訴状では食料品店が「法律および公式に認められた規則に違反し、違法に間違ったラベルを貼り付けしていた」として「他人の権利に対する重大な過失と見境ない無関心」「これらの権利への意図的かつ理不尽な侵害」があったと主張。さらに製造元に対しては、原材料の変更をCCO(最高顧客責任者)に通知しなかったことへ責任があると記されています。
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