「まぁ、お前がいいならいいんじゃないか。お祝いもないんだろう? あちらだって常識があるとは言えないさ」父がやわらかい口調で言います。
シンタロウの両親とは数年前から会っていません。最後に会ったのは結婚式のときですが、このときに義父と揉めたのです。
私たちは感染症の影響で、一度、結婚式を延期しました。しばらくしてそろそろ結婚式をしようとなったのですが、今回も、延期すべきなのではと義両親が言い出したのです。
シンタロウは優しい性格。それとなく「延期はしない」と伝えても、義父から「蓄えがないのか」などと言われてしまいました。
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シンタロウに任せていると話が進まないと思い、私は自分の意見をはっきり義父へ伝えました。そもそも私たちの結婚式なのに「ああしろこうしろ」とズケズケ言われるのは納得できません。
私は気が強い性格なのもあり、結婚式の延期はしたくないとの気持ちが勝り、つい反論してしまいました。しかし言い返す言葉もなかったのか、反論されると思っていなかったのか、義父もカッとなったようです。
感染症が流行している最中の結婚式。義両親の「再度、延期したほうがいい」という意見はもっともだと思います。
しかし、いつまで延期すればいいのか見通しがつかないなか、結婚式場に延期のための料金を支払うのも嫌です。
子どもも早くほしいし、いつまでも我慢をするのなら、感染症予防の対策をきっちりとって結婚式を挙げてしまった方が良いと私は思うのです。
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【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・春野さくら 編集・塚田萌