フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』は4日、2024年の女子バロンドール候補者30名を発表した。
バロンドールとは、世界中のジャーナリストによる投票で決定される世界年間最優秀選手賞のこと。1956年に『フランス・フットボール』によって創設された。2010年にはFIFAとのパートナーシップにより、名称を“FIFAバロンドール”と改めたが、契約満了に伴い2016年から『フランス・フットボール』主催のバロンドールが復活。2024年からはUEFA(欧州サッカー連盟)がパートナーシップを締結し、『フランス・フットボール』を運営する『Groupe Amaury』とバロンドールを共同開催することになった。
なお、女子部門の表彰は今年が6回目。昨年より候補選手が20名から30名に増加し、男子部門と同様の選手数がノミネートされている。なお、昨年はFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023で史上初の優勝を果たし、所属クラブのバルセロナでも女子チャンピオンズリーグ(CL)を制したMFアイタナ・ボンマティが初受賞を果たしていた。
4日には2024年の候補者30名が発表。マンチェスター・シティに所属するなでしこジャパン(日本女子代表)MF長谷川唯が、2年連続でノミネートされた。長谷川は2023−24シーズンのウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)を2位で終えたマンチェスター・シティにおいて、22試合に出場するなど不動の中盤に君臨。フランスメディア『レキップ』によると、長谷川は対象期間内(2023年8月から翌年7月まで)に行われた全公式戦のうち42試合のピッチに立ち、3ゴール4アシストという成績を残した。
なお、昨季女子CLで2連覇を成し遂げたバルセロナからは、最多となる7名(※対象期間である2023−24シーズンの所属選手に限定)が選出。昨年の受賞者であるボンマティや、2022年まで2年連続でバロンドールに輝いたスペイン女子代表MFアレクシア・プテジャスらがノミネートされた。
2023−24シーズンのWSLで5連覇を達成したチェルシーからは、FWローレン・ジェームズら2名が選ばれている。長谷川のチームメイトも2名がリスト入りしており、イングランド女子代表FWローレン・ヘンプ、ジャマイカ女子代表FWカディジャ・ショーが名を連ねた。
2024年の女子バロンドール受賞者は、10月28日にパリで行われる授賞式において発表される。
【画像】女子のバロンドール候補30名一覧
Here's the full recap of the 2024 Women's Ballon d'Or nominees!#ballondor pic.twitter.com/xlleWGWw0I— Ballon d'Or (@ballondor) September 4, 2024