岡山県津山市の女児殺害事件で無期懲役の判決を受け服役中の男(45)が、2007年に兵庫県加古川市で起きた女児殺害事件への関与をほのめかしていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。06年に同県たつの市で当時小学4年の女児が刃物で刺された事件への関与もほのめかしており、県警はたつの市の事件について、7日に殺人未遂容疑で男を逮捕する方針を固めた。
加古川市の事件は07年10月16日に発生。小学2年だった鵜瀬柚希さん=当時(7)=が自宅玄関前で左胸などを刃物で刺され、死亡した。06年9月に起きたたつの市の事件では、小学4年だった女児=当時(9)=が塾帰りに刃物で胸などを刺され重傷を負った。いずれも未解決事件として、県警が捜査を続けていた。
男は04年9月、岡山県津山市の住宅に侵入し、わいせつ目的で当時小学3年の女児=当時(9)=の首を絞め、胸や腹を刃物で複数回刺し殺害したとして18年に逮捕、起訴された。男は当時、別の殺人未遂事件で服役中だった。
最高裁が23年9月に被告側上告を棄却し、無期懲役とした一、二審判決が確定していた。
兵庫県警は加古川市の事件以降、現場付近でビラを配るなどして情報提供を呼び掛けた。加古川署捜査本部には延べ約5万4200人の捜査員が投入され、現在は20人体制で捜査を継続。これまでに約560件の情報が寄せられたという。