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「オタク婚活」をうたう婚活支援サイト「アエルネ」を運営するちくちく(東京都台東区)が12月14日、VISAカードの決済停止を発表し、ネット上で大きな波紋を広げている。これまで成人向けコンテンツをターゲットにしているように見えた“クレカ会社による規制”がその枠を超え、より広範な圧力になりかねないという懸念が高まった。
ちくちくによると14日にカード決済会社より連絡があり、VISAカード決済が停止すると通告されたという。停止時期は未定だが、早ければ12月16日、遅くとも12月31日までに停止する見通しだという。決済停止の理由には触れていない。同社はユーザーに対し、有料コースの決済にはVISA以外のクレジットカードか、銀行振込を利用することを勧めている。
参議院の山田太郎議員は、自身のXアカウント(@yamadataro43)でこの件に触れ、「加盟店に対して交渉力の点で優位な立場にあるクレジットカード会社が、今回のような対応を繰り返し、合法な取引を行っている会社の経営を大きく悪化させ、消費者へも多大な不利益を与えている。このような状況では、立法対応をせざるを得ない」とし、国会議員として対応する考えを示した。
また山田議員は、早ければ通知から2日間という慌ただしい措置にも疑問を呈している。「クレジットカード会社による決済停止・禁止は、恣意性・不透明性だけでなく、このような突然性・不意打ち性も大きな問題」と指摘。発表されている内容以上の事実は把握していないとしながらも「合法取引について、通知から2日後に決済を停止しなければならない必要性・緊急性・社会的相当性については、大いに疑問がある」としている。
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クレジットカード決済をめぐっては、2022年の夏ごろから主に成人向けコンテンツを扱うECサイトなどで決済が停止される事例が相次いでいた。今年11月には絶版漫画を中心とする電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」がサイト停止に追い込まれ、12月に入ってからはアニメイトが運営するドラマCD配信サイト「ポケットドラマCD」が「オトナの女性向け」カテゴリー作品のクレジットカード決済を終了。男性向けのみならず女性向けにも広がったと話題になっていた。
今回の件についても、X上では「ついにエロも関係ないものも影響?」「今回の件は表現規制という枠組みを超えていますね」といった見方をする人は多い。さらには「エロコンテンツにかこつけてサブカル弾圧」「SNSの凍結も大問題ですけどそのレベルの雑さでビジネス殺せるって話ですよねこれはもう…」といった声も。適法サービスへの決済拒否に対するユーザーの認識は、これまでの“表現の自由に対する脅威”から、広範な企業に関係するビジネスリスクへと広がりつつあるようだ。
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手書きvs.タイピング 脳活動比較(写真:ITmedia NEWS)193
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