富士急ハイランドで発生した従業員の死亡事故について謝罪する松村武明社長(中央)ら=28日午後、山梨県富士吉田市 28日午前11時50分ごろ、山梨県富士吉田市新西原の富士急ハイランドで、ジェットコースター「ええじゃないか」の点検作業中だった男性従業員が車両とレールの間に挟まれているのを同僚が発見し119番した。男性は甲府市の病院にドクターヘリで搬送され、その後死亡が確認された。
県警富士吉田署によると、死亡したのは同県富士河口湖町船津、会社員嘉村伊織さん(29)。何らかの理由で車両が動くなどし、挟まれたとみられる。同署などが事故原因を詳しく調べている。
富士急行によると、この日は毎月行われる点検日で、ジェットコースターは終日、営業を停止していた。事故当時は従業員11人で車両を点検中で、嘉村さんはホーム付近で車両の下に潜り込んで作業していたという。
同社の松村武明社長は「昨年2月に入社したばかりで、今後を期待される方だったので非常に残念だ。原因究明と安全対策に努めたい」と話した。
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富士急ハイランドのアトラクション「ええじゃないか」(2012年7月撮影)