
劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』が全国公開中です。 時代を超えて伝説の少女たちがゾンビィとして復活し、佐賀のご当地アイドルとして奮闘する新感覚ゾンビアイドル系アニメ『ゾンビランドサガ』。
ゾンビィならではのとんでも展開、まさかの大感動、そしてアイドルを超越した音楽にたちまち話題が沸騰。TVアニメ2シリーズが制作されました。 そして遂に、彼女たちのステージは映画館へ。 アイドルを夢見ていた高校生・源さくら、伝説の特攻隊長・二階堂サキ、伝説の平成のアイドル・水野愛、 伝説の昭和のアイドル・紺野純子、伝説の花魁・ゆうぎり、伝説の天才子役・星川リリィ、そして伝説の山田たえの 7人のゾンビィで構成された佐賀のご当地アイドル<フランシュシュ>。 謎のプロデューサー・巽幸太郎の導きの元、“佐賀万博”を舞台に最高のライブに向けて準備する中、佐賀最大の危機が訪れる。
アニメーション制作は『進撃の巨人』『チェンソーマン』を手がける気鋭の制作会社MAPPA。 映画ならではの大迫力の映像を圧倒的クオリティで紡ぎ出す。宇宙人侵略、山田たえの覚醒、仲間との絆、そして涙なしには見られないライブ。 全てが詰まった究極のエンターテインメントがここに爆誕!!!!!!! 今、空前絶後のギャラクシー・フェスティバル・ムービーが開幕!!
宇田総監督・佐藤監督・石田監督に作品へのこだわりについてお話を伺いました!
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――皆さんそれぞれの役割分担を教えてください。
宇田総監督:石田くんと佐藤くんが監督として立つので、総監督という立場で参加してもらえないかということで、それならばやりましょうと。総監督の役割としては、まずは2人をうまくバックアップ出来れば良いなと思いました。この業界に入り40年、キャリアだけは積んできたので、2人がやりやすい環境をどうやったら作れるのかなと考えて、でもそれだけだと参加した気がしないなという気持ちもあり、音響監督としても参加させてもらっています。
佐藤監督:社長から「このメンバー、何かが起きそうな気がする」みたいな感じで、期待がこもった言葉をいただいた記憶があります。役割としては、石田さんとパートを分けさせていただいて、それぞれコンテ作業をして担当パートのディレクションをしていくのですが、、石田さんならやり切ってくれるというか、何というか全てを注ぎ込んでくれる人だなというのは知っていたので、自分も全力で注ぎ込もうと思いました。
石田監督:TVアニメ第2期が終わってからしばらく経ちますが、宇田さん、佐藤さんとはTVシリーズの頃からなの仲なので 安心感があるメンバーだなと思いました。
――久しぶりに『ゾンビランドサガ』に参加されて楽しかったことはありますか?
宇田総監督:結構何でも出来る作品なんですよね。“何でも出来る”というのは苦しみもあるのですが、楽しんで作れる部分が大きいです。オリジナル作品なので自分たちで色々なことを構築出来ることが何より楽しいですね。
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佐藤監督:デザインも含めてゼロから作っていく過程は楽しかったですよね。
石田監督:今回監督という立場で、初めてシナリオの段階から関わらせてもらったんですけど、色々なアイディアを出しながら、あーでもないこーでもないとか話せることが楽しかったです。
佐藤監督:本読みの現場自体が、わりと意見をみんな言いやすい空気感みたいなのがちゃんとあって、そこも含めて、長かったですけど楽しかったという感じがありますね。
石田監督:TVシリーズの時には出来なかった体験でいうと、今回初めて佐賀にロケに行きました。TVシリーズを作っている時には参考資料や写真でしか見れなかった場所に実際に行くことが出来て嬉しかったです。
佐藤監督:確かにそれ楽しかったです。
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石田監督:佐賀県庁だ、みたいな。
佐藤監督:幸太郎の屋敷も入りましたしね。
宇田総監督:それスタッフとしての楽しみちゃうやん(笑)。
石田監督:聖地巡礼しているみたいで、素直に嬉しかったです(笑)
――劇場版ということで、ストーリー面、映像面でどの様なことを意識されましたか?
宇田総監督:まず映像面という点では、TVシリーズの雰囲気を、そのまま踏襲していこうというのは当初から決めていたことなんです。劇場版っていうことで、変にゴージャスにしようと心血を注ぐんじゃなくてね。
ストーリー面では、ゾンビって何でも出来るという自由度を持って、みんなが出したアイデアを入れ込んでいます。それを準備稿の段階とはいえ一つにまとめる村越くん(脚本)は大変だなと思っていました(笑)。この3人もそうだし、本読みに参加していた人たちも、ほぼTV(シリーズ)からやっている人たちだったので、キャラクターの解像度みたいなものは非常に高いわけで、「このキャラクターならこう動くだろう」みたいなアイデアはたくさん出てきました。
――誰が主軸になるというのは最初から決まっていたことではないのでしょうか?
宇田総監督:最初からではないですね。「ゆめぎんが」が舞台になるというのも全然決まっていなかったですから。実際に佐賀に行ってみて、使われなかった場所も正直あるんです。そんな中から「ゆめぎんがは使えそうだよね?」という話になって、そういうところからだんだん固まっていきました。2人は劇場版ということでどうでしたか?
佐藤監督:自分個人としてはTVシリーズでもコンテは描いていたんですけど、映画にする上でどうやったらTVシリーズからまたひと味、自分の中で成長出来るかなと考えていました。カット割りとかも改めていろいろ考えるきっかけになって、すごく良い経験になりました。
石田監督:劇場版ということでサプライズ要素も期待される所だと思うのですが、たえが覚醒する所と、それを取り巻くフランシュシュたちのやりとりは見どころだと思います。
宇田さんがTVシリーズを踏襲して、とおっしゃっていましたけれど、劇場に足を運んでいただくために、映像のスケールアップ感も工夫したので楽しみにして欲しいです。
――改めて、『ゾンビランドサガ』シリーズに感じている魅力を教えてください!
宇田総監督:割と何でも受け入れてくれる作品という所が一番ですね。僕の中で印象深かったのは、威(佐藤監督)が演出をやったんじゃなかったっけ、サキの暴走族回は。「少年マガジン」風に演出しているのが面白い。
佐藤監督:ビックリマークですよね。
宇田総監督:色々なアイデアをぶっ込んでも、それをきちんと作品の中に消化できる懐の深さみたいなものがあるので、それが僕の中での最大の魅力かな。作っている側の楽しみがフィルムに乗り移ってくれる作品。今回は宇宙人までついに出しちゃいましたけどね。まあゾンビが生きているんだから何でもありですよ!
佐藤監督:まさに宇田さん言っていただいた所だと思いますね、一番は。単純に元気になれる作品であるのも魅力的です。
石田監督:何か全部言われてしまいましたね(笑)。やっぱりファンの方がすごく温かいことが魅力なのかなとは思います。前作からこんなに時間が空いているのにみんな期待して待っていてくれるのがありがたいですし、作品のパワーだなと思います。
劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』
©劇場版ゾンビランドサガ製作委員会
【配給】
東映 エイベックス・ピクチャーズ Cygames
