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安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が25日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、被告人質問が続いた。被告は2019年、愛知県で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の最高幹部を襲撃しようと計画。「火炎瓶を何本か作って持って行った」と明らかにした。
被告の母親は、旧統一教会の信者で献金を繰り返し、経済的に破綻したことが明らかになっている。被告は18年には岡山で教団関係者を襲おうとしたが断念。19年にも最高幹部への襲撃計画を実行に移そうとしていた。
19年の計画について、被告は「(幹部が)来なかったので失敗したんだなと思った」と振り返った。続けて「火炎瓶を持っていること自体が法に触れるので、海に捨てた。ほっとしたのが正直なところです」と当時の心境を述べた。
その後、被告は「襲撃に当たり、対象と距離を取るのが一番いい」と考えるようになったという。ナイフを使うのも心理的抵抗が強いとし、銃に関心が向いていったと明らかにした。【林みづき】
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