【漫画】同僚からのカミングアウト、秘密にできる? 切なさ漂う会話劇『人魚と残業する話』

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2026年01月27日 08:00  リアルサウンド

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『人魚と残業する話』(ムロイケイ)

 もし私たちの世界に人間ではない存在が暮らしていたら、人間は仲良くすることができるのだろうか。Xに投稿された『人魚と残業する話』は、シュールな面白さがありながらも、人外でいることの苦悩を描いた読み応えのある作品だ。


【漫画】『人魚と残業する話』を読む


 サクサク読めるテンポ感の良い会話劇が繰り広げられている本作を手掛けたムロイケイさん(@muu_sousaku07)に、制作において意識したことなどの話を聞いた。(望月悠木)


■「人間」と「人外」の物語が好き


――『人魚と残業する話』を制作した経緯を教えてください。


ムロイ:現在、商業漫画家として活動しているのですが、本作は会社員時代に描いたものです。当時は登場人物たちと同じように、よく遅くまで残業をしていたので、その経験を活かせる物語を描きたくて制作しました。


――同僚が実は人魚だった、という切り口でしたね。


ムロイ:「人間」と「人外」の物語が好きなので、同僚を人外、今回は人魚という設定にしました。また、「主人公(人間)と同僚(人魚)の会話劇」を描きたかったので、二人きりで話すシチュエーションを考えたときに、この展開を思いつきました。


――ワンシチュエーションの会話劇でしたが、ストーリーはどのように組み立てていきましたか?


ムロイ:特にストーリーを膨らませようとは意識しませんでした。キャラクターの設定だけを決め、ページ数やオチは決めずに描き始めたので、「この2人だったらどんなことを話すかな?」「こんな会話かな?」という感じで、とりとめもなくストーリーを進めました。


――後半に、人魚でいることの悲哀、さらには人魚が持つ特殊能力など、“人魚”にスポットライトが当たる展開でしたね。


ムロイ:先述した「人間」と「人外」の物語が好きな理由でもあるのですが、種族間の寿命の違いによって生まれる別れや葛藤、それによる切なさや尊さにすごく惹かれるため、後半では“人魚”という種族にスポットライトを当てました。「飄々としている同僚(人魚)も、実はそんな葛藤を抱えている」という描写があると、キャラクターの魅力が増すのではないか、とも期待しました。


――“残業テンション”の2人の掛け合いも面白かったです。


ムロイ:クスッと笑ってもらえるような会話を目指したので、「面白い」と思ってもらえて嬉しいです。テンポ良く読んでもらえるよう、難しい単語は使わず、「職場での同僚との会話」というより、「くだらないことで盛り上がっている男子高校生の会話」みたいな雰囲気になるように意識しました。


――最後に、今後の目標などを教えてください。


ムロイ:「面白いな」「何度も読みたいな」と思ってもらえる作品を作れるよう、日々精進したいと思っています。Xで作品や作品情報を公開しているので、チェックしてもらえると嬉しいです! また、現在『コミックDAYS』(講談社)で『愛してほしいのは俺じゃないのに!〜BLゲームの悪役令息に転生したのに嫌われなくて困ってます〜』というBLラブコメ漫画を連載しているので、こちらもぜひ読んでもらえればと思います!


(文・取材=望月悠木)



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