
《あの日遊んでくれた人も、いま仲良しな人も、しまじろうたちと一緒に遊ぼう!》
そんな、どこか懐かしく温かい自己紹介文を掲げる「しまじろう」の公式Xが、ネット上で大きな注目を集めている。
ファンの心を鷲掴みする投稿の数々
しまじろうといえば、ベネッセコーポレーションの通信教育『こどもちゃれんじ』でお馴染みの超人気キャラクター。1993年からはテレビアニメも放送され、赤ちゃんから未就学児まで絶大な人気を誇る、日本一有名な“黄色いトラ”だ。
そんな子どもたちのアイドルが今、なぜか大人たちの間で「シュールすぎる」「エモくて泣ける」と大バズりしている。
きっかけは、7月に投稿された写真だった。そこには、オシャレな美容院で男性美容師に髪(?)をカットされたり、シャンプーされたりしている、シュールすぎる着ぐるみ姿のしまじろうが……。
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《おや?しまじろう 美容師さんとの会話に困ってるのかな?》
という、公式の絶妙すぎるツッコミも相まって、ネット上では、
《オシャレな美容院で草》
《目をつぶらないと切った毛が目に入っちゃうよ!》
と、そのカオスな光景に爆笑する声が相次いだ。
しかし、ただの「シュールな笑い」だけで終わらないのが、現在のしまじろう。一転して、涙なしには見られない感動のショート動画がアップされた。
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内容は、都会で仕事に疲れ果てたひとり暮らしの社会人男性が、実家の母親から送られてきた仕送りの段ボールを開けると、そこから出てきたのは……、かつて愛用していた懐かしい「しまじろうのパペット」だったという短い動画。
パペットが傷ついた彼を優しく励ますというストーリーに、思わず涙を流す男性の姿が描かれ、画面の前の大人たちからも「涙腺が崩壊した」と、感動の声が続出した。
さらに胸を締め付けたのが、その翌日の投稿だ。
パペットがこちらをジッと見つめる画像とともに《みんなおおきくなったねー》とポツリ。その次の日には、今度は本物のピーマンを抱えながら《みんなピーマンたべられるようになった?》と問いかけてきた。
この“エモすぎる追い打ち”に、かつてしまじろうと幼少期をともに過ごした元・子どもたちは完全にノックアウト。
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《ヤバい、ボロ泣きした……》
《いつの間にか大人になっちゃったよ、しまじろう……》
と、激しく心を揺さぶられる人が後を絶たない。
実は、この動画や画像に登場しているパペットには、あまりにも“憎い演出”が隠されていた。
現在、子どもたちが使っているしまじろうは「赤いTシャツに青い短パン」スタイル。しかし、今回の投稿に登場したのは「オレンジの長袖に緑のオーバーオール」姿なのだ。これは、1998年に誕生した『2代目パペット』。
つまり、今まさに社会の荒波に揉まれて疲弊している「20代後半から30代前半」の世代が、幼少期にそれこそ擦り切れるほどギュッと握りしめていた“あのころのモデル”だったのだ。
一方で、テレビ番組『しまじろうのわお!』の公式インスタグラムも、別の意味で大きな話題に。
ホラー要素に殺到するツッコミ
こちらに投稿されているのは、森の中にたたずむしまじろうたちの写真なのだが、どこか哀愁が漂う独特すぎる世界観。これに対し、ネット上では、
《色味のせいでホラー映画にしか見えなくて怖い(笑)》
《テイストが完全に映画『ミッドサマー』なんよ……》
《モキュメンタリー(擬似ドキュメンタリー)みたいな不穏さがある》
と、そのただならぬ雰囲気にツッコむ声が殺到している。
感動、シュール、そしてホラー(!?)まで織り交ぜ、大人たちのハートをがっちり掴んで離さない「しまじろう公式SNS」。
なぜ、このような大人世代に刺さる投稿を始めたのか。その気になる舞台裏を、ベネッセコーポレーションの広報担当者に聞いてみた。
「『しまじろう公式X』では、現在『しまじろう』を楽しんでくださっているお子さまやご家族はもちろん、かつて『しまじろう』に親しんでくださった方々にも楽しんでいただけるよう、さまざまな表現を取り入れて発信しています。
投稿ごとに“子ども向け”“大人向け”と厳密に切り分けているわけではないのですが、『しまじろう』の親しみやすさと安心感を守りつつ、SNSらしい楽しさも大切に発信しています。なお、商品やイベントの告知については、ターゲットに合わせて柔軟に表現を調整しております」
やはり、かつて遊んでいた「元・子どもたち」の存在を意識していたようだ。では、あの「2代目しまじろうパペット」は、狙ったピンポイントな演出だったのだろうか。
「今回の『2代目しまじろう』の登場については、ご指摘のとおり、『2代目しまじろう』に親しんだ現在20代後半から30代前半の方々にも懐かしさを感じていただけることを意識した投稿です。
あわせて、その前後の世代の方々や、現在お子さまと一緒に『しまじろう』を楽しんでくださっている保護者、長年『しまじろう』を応援してくださっている幅広い年代の皆さまにも、親しみを感じていただくための企画の一つとして実施しました。
今年は『しまじろうパペット』が誕生してから30周年という節目の年でもあり、パペットに関する投稿を例年より多く行っております」(前出・広報担当者、以下同)
狙いはバッチリ的中していたというワケだ。
さらに、こんな嬉しい情報も。
8代目になっても加速するエンタメ性
「現在『こどもちゃれんじ』でお届けしているパペットは8代目にあたりますが、歴代の『しまじろうパペット』やいろいろな衣装の『しまじろうパペット』を投稿していきたいと考えています。今後も、かつて『しまじろう』に親しんでくださった方々にも楽しんでいただける企画やグッズ展開などを予定しております」
今後、自分の世代のしまじろうが、ひょっこり現れるかもしれないという。
あの公式インスタグラムの「ミッドサマー風(?)の独特な世界観」には、どのような意図があるのか。
「『しまじろうのわお!』公式インスタグラムに投稿している画像や動画は、番組や作品の世界観、各場面の演出意図、素材が持つ雰囲気などを踏まえて制作・掲載しております。お問い合わせをいただいている写真につきましては、テレビ番組『しまじろうのわお!』の撮影を森の中で行った際に撮影したものです。
森というロケーションを活かし、幻想的でやわらかな雰囲気を表現することを意識して、一眼カメラにクラシックな風合いのレンズを装着して撮影いたしました。今後も『しまじろう』の世界観を大切にしながら、安心して楽しんでいただける投稿をお届けできるよう努めてまいります。ぜひご期待いただけますと幸いです」
ホラーではなく、こだわり抜いた表現が生んだ「幻想的でやわらかな1枚」だったようだ。
子ども時代だけでなく、大人になってからも、そっと私たちの心に寄り添い続けてくれるしまじろう。形を変え、SNSという新しい場所でも、懐かしい“黄色いトラ”は、かつてのお友だちを温かく見守ってくれている。
週刊女性PRIME

