爆発で建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」=29日午後、熊本県嘉島町 熊本県内で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は29日、午後7時時点で12人が死亡し、6人が心肺停止状態だと発表した。うち被災したイオンモール熊本(嘉島町)で3人、日本製紙八代工場(八代市)で5人の死亡が確認された。被害の全容は明らかになっておらず、警察や消防、自衛隊は安否不明者の捜索を続けている。
高市早苗首相は同日午前、関連の調査中も含め死者は13人に上ると述べた。
地震は28日午後4時27分ごろ起きた。熊本県熊本地方を震源とし、宇城市と氷川町で震度7、八代市や熊本市などで同6強の揺れを観測した。
県災害対策本部によると、イオンモール熊本では約200人が建物から避難した後に爆発が起き、2階部分が崩落。建物内部に取り残されている人が他にもいるといい、呼び掛けに反応があった箇所を中心に捜索が行われている。10人が救助されたが、3人が死亡、1人が心肺停止で、1人は状態不明という。
日本製紙八代工場でも煙突が倒壊し、11人が閉じ込められた。7人を救助したが、うち5人は死亡した。残る4人の安否は不明。
多数の家屋が倒壊し、119番通報が1354件あった。うち火災などの出動要請は393件で、午後7時現在、420カ所の避難所に8698人が身を寄せている。
宇城市や宇土市、八代市、氷川町などの少なくとも6万5000戸で断水した。停電は約3万4880戸に及んだ。最高気温が35度以上の日が今後も続くと予想され、熱中症への警戒が呼び掛けられた。
熊本県では2016年4月14日と同16日にも、それぞれ最大震度7の揺れを観測した。気象庁は、今回の地震発生後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意するよう呼び掛けている。

爆発で建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」に集まった警察官と消防隊員ら=29日午前、熊本県嘉島町

地震によって損壊した日本製紙八代工場=29日午後、熊本県八代市

地震で崩れた日本製紙八代工場内の建物=29日午後、熊本県八代市