ホーム > mixiニュース > コラム > 投信分析のプロが注目する「iDeCo」「つみたてNISA」の6銘柄 税負担軽い投資に“増やす財布”からトライ

投信分析のプロが注目する「iDeCo」「つみたてNISA」の6銘柄 税負担軽い投資に“増やす財布”からトライ

7

2019年07月16日 11:30  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真利回り別の運用シミュレーション(AERA 2019年7月15日号より)
利回り別の運用シミュレーション(AERA 2019年7月15日号より)
「老後の生活費に2000万円必要」という金融庁の報告書に不安を感じたら、まずは老後にどれだけのお金が必要か、資産を棚卸ししてみよう。その上で家計を見直して貯蓄に回せるお金を確保できたら、次はそれを運用することを考えたい。資金の一部を株式や投資信託などに投資し、「増やす力」をアップさせるのだ。

【投資分析のプロが注目する6銘柄はこちら】

 ただ、判断を誤れば元本割れのリスクもあるだけに、投資は怖いという印象も根強い。投資信託への積み立て投資を始めて1年になる埼玉県の森山優さん(31)も、最初は投資とギャンブルの違いが分からなかった。

「20代半ばまではお金を使うばかりでしたが、親が病気になって厳しい現実に気づき、投資の勉強を始めました」

 知識を身につけることでリスクをコントロールできることも分かった。投資信託分析のプロである楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子さんは、その方法について説明する。

「お金を“備える財布”と“増やす財布”に分け、異なる方針で運用するのが基本です。備える財布では、増やせないものの安全性が高い預貯金や保険などを選びます。増やす財布では株式や投資信託のようにリスクがあっても相応のリターンを期待できる金融商品で運用します」

 備える財布で毎月3万円ずつ20年間積み立てたとしたら720万円になる。一般的な積立定期預金(金利0.01%)に蓄えていたとすれば、全部で7175円の利息しかつかない。

 増やす財布では年率3%で運用できたと仮定しよう。同じく毎月3万円ずつ積み立てると、20年後には元本と合わせて984万9060円の資産を築ける。

 こんなふうに二つの財布を組み合わせてリスクを抑えつつ、トータルでの収益増を図る。

「公的年金や企業年金も、株式などを交えた様々な資産に投資することで、原資を増やす運用がされています」(篠田さん)

 ただし、このシミュレーションでは、運用で得られた利益から差し引かれる税金のことを計算に入れていない。実際には約20%の税金が徴収され、その分だけ成果は減ってしまう。そこで活用したいのがiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISA(NISAの積み立て版)といった税制優遇制度。所定の範囲内で利益が非課税となるからだ。

「国民の資産形成を応援するための制度です。税負担が軽減される分だけ有利に運用でき、利用しない手はありません」(同)

 前出の森山さんも、iDeCoとNISAを利用している。勤務先に企業年金がなく、自分のために自分で蓄えるiDeCoなら、公的年金だけで足りない分を補えると考えた。NISA口座も併用し、税制優遇を最大限に活用している。

「iDeCoを始めて早々、世界的に株価が下がり、マイナス(評価損)が出てちょっと焦りました。でも、今はプラスになっていますし、あまり一喜一憂しなくなりました」(森山さん)

 iDeCoとNISA、つみたてNISAは、自分が希望する金融機関で専用口座を開設する。iDeCoは事務手続きの手数料がかかるが、NISAやつみたてNISAは不要で、金融機関によってはネット上の手続きだけで即日開設できる。

 銀行でもこれらの口座を開設できるが、商品ラインアップなどが見劣りする。選択肢がそろっているのはネット証券で、その中でも楽天証券とSBI証券が充実している。しかも、金融機関によってはiDeCoでも別途手数料がかかるところがあるが、これら2社は不要だ。

「iDeCoの掛け金をその年の所得から控除でき、その分だけ所得税の負担を軽くできるのも魅力。加入申し込みの手続きが完了するまで2カ月ほど時間がかかるため、早めに手続きを始めたほうが無難です」(篠田さん)

 なお、iDeCoは自営業者、会社員など被保険者区分に応じて月々の積み立て上限額が異なる。加入できるのは60歳までで、原則60歳になるまで換金できない。

 一方、NISAとつみたてNISAはどちらを選ぶべきか。iDeCoとセットで利用することを踏まえれば、毎月積み立て投資をするつみたてNISAとの相性がよさそうだ。

 仮に「10年で1千万円貯める」と目標に掲げた場合、iDeCoとつみたてNISAの合計で月々いくら、何%の利回りで運用すれば達成できるのか。試算したところ、最初に50万円を投入し、あわせて毎月6万円を積み立て、年率4.8%で運用できれば可能との結果が出た。

 では、初心者はどういった金融商品を選べばいいのか。

 「iDeCoは、選択できる商品が限られているので1本でも完結するバランス型と呼ばれる投資信託を選ぶのが無難。バランス型は、株や債権など複数の資産を組み入れる投資信託です。その中でも、あらかじめ目標リスク水準を掲げて運用するタイプは、過度にリスクを取らないので、堅実な運用ができます」(篠田さん)

 つみたてNISAは、インデックスファンドと呼ばれるタイプの投資信託が適しているという。日経平均株価やニューヨークダウ指数のように、市場の全体的な動きを示す指数に運用実績が連動する。

「中でも、世界の株式市場の動きを反映する“全世界株式インデックス”を選ぶといいでしょう。日本だけでなく、欧米やアジアの株式市場にも広く投資ができるので、効果的にリスク分散が図れます。まずは老後にどれだけのお金が必要か、資産を棚卸しした上で始めてみてください」

(ライター・大西洋平)

※AERA 2019年7月15日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • 「年率3%で運用できたと仮定」こんなのが20年も続くわけない。逆に「損する場合はここまで減る可能性もある」と両方の結果を提示してくれた方が信用できる
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 本当にそんな上手くいくの?…あ、元手が無いわ(о´∀`о)
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

あなたにおすすめ

前日のランキングへ

ニュース設定