
自分の子どもに被害があると思うとかわいくない
もしかしたら相談者さんは、娘さんが甥っ子に叩かれたり、おもちゃを壊されて悲しい思いをしたりしているからますます甥っ子のことをかわいいと思えないのではないでしょうか。それに注意をしてくれる頼みの綱である義姉も何も促してくれないため、甥っ子さんのことがまるで“敵”かのように思えてしまっているのかもしれません。
『姪のほうが攻撃的で、うちの子たちをいじめてくるから全くかわいくない』
『全然かわいいって思わない。小さい頃、赤ちゃんのときはかわいかったけれど、大きくなるにつれ初孫だから甘やかされて育って、すっごくワガママ!! おまけに人の家来て冷蔵庫は勝手に開けたおすし、物は勝手に引っ張り出して来て、あちこち勝手に部屋に入るし。何よりもしつけがなってないから大嫌い』
『うちの下の子がやっと昼寝しようとしているときとか邪魔してきたり、あげたくないおやつ黙ってあげていたりするから鬱陶しい』
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血のつながりより子どもの性格や関わり方によるのかも
姪っ子甥っ子と血がつながっていようがいまいが、結局のところ自分の子どもが一番かわいいですよね。
筆者の場合、実の妹の子は筆者の息子と2歳違います。甥っ子は息子のおもちゃを貸してほしいときに泣きます。妹と母は、「貸〜し〜て〜」と言われたら「い〜い〜よ〜」と貸すのがルールだと言いますが、私は息子の「貸したくない(よだれでべちゃべちゃになるから・壊すから)」気持ちを優先したいと思うこともあります。しかし母と妹は、貸さない行為を「躾がなっていない」と言います。
しかしそれは本当に「躾がなっていない」となるのでしょうか。妹には「自分の子どもが一番かわいいから笑顔にさせたい」、私には「自分の子どもが一番かわいいから悲しませたくない」という気持ちがあり、どちらも子どもの気持ちを優先させるかで亀裂が入っているだけだとも思うのです。
『良い子だとは思うけれど、抱きしめたくなるようなかわいさは感じない。血の繋がりって大きい』
『血が繋がっていても何とも思いません。その子の言動によってはかわいくもありません。赤の他人でもかわいい子はかわいいです、犠牲を払ってまで何かをしてあげる程ではないですが』
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文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・善哉あん