“愛鳥家アラフォー主婦”のかばんの中身。財布は小さいけど「iPodは持ち歩く」

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2024年05月14日 16:21  日刊SPA!

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シンプルなバッグの中には緑色が目を惹くカラフルなアイテムが入っていました
思うのです。かばんの中には、その人の生き様が詰まっている、と。何でも入る大きなトートバッグが好きな人、軽くて小さなサコッシュでどこでも行く人。バッグの中がごちゃごちゃの人、逆にスッキリしている人――。
当企画「かばんの中身拝見」は、老若男女さまざまな人のバッグを垣間見る、巷に溢れる記事ではありますが、ちょっと気になるあんな人やこんな人にビシバシ取材をしていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。

第4回は、キッチンと愛用品のWEBマガジン「台所図鑑」を運営する三田みどりさん(@daidokorohamita)のかばんの中身を拝見させていただきました。

◆「愛鳥家」でもあるアラフォー主婦

三田さんは、服飾雑貨業界12年(OEM企画営業・DtoC企画生産管理)を経て、2021年に「台所図鑑」を開始しました。実は立ち上げ時は筆者も運営メンバーだったため、かつての相棒でもあり、現在も最も近しい友人です。

私生活では、夫・オウム・インコ・カエル・ヤモリと、関西にある賃貸マンションでのんびり暮らすアラフォー主婦。インコ・オウムのレスキュー団体「認定NPO法人TSUBASA」が実施するバードライフアドバイザー(通称BLA)2級の認定を受けた愛鳥家でもあります。

ライフワークは、環境系イベントの運営ボランティアとバンドスタッフという彼女の、カバンの中には、キャラクターのポーチやペットの小鳥がモチーフのオリジナルグッズなど、面白みのあるものが詰まっていました。

◆一見シンプルだけど実は凝っているISSEY MIYAKEのトートバッグ

三田さんが呑みに出たり友だちの家に行くときに持ち歩くのは、「BAO BAO ISSEY MIYAKE」のトートバッグです。

こちらのバッグは、2020年春夏コレクションの「GRAVITY PAINT」というシリーズで、マーブル柄をトリミングしている、シンプルに見えて凝りまくったディテールが魅力です。

単色でないうえに(さりげない)柄ものであること、ひとと被りにくそうな点が決め手となり、関西の旗艦店で購入しました。

「BAO BAOは基布がメッシュなので角や端にダメージが出やすいのですが、んなこたぁ気にせずバンバン使ってます」

買い物に行くときはここにエコバッグをプラス、ノートパソコンを持ち歩く際には、別のもう少し大きめのバッグを使うそう。

◆バッグの中には好きとかわいいが詰まっていました

三田さんのバッグの中身を拝見しました。

・ファミリアのポーチ
・バファローズポンタのポーチ
・BAO BAO ISSEY MIYAKEのコインケース
・フェイラーのハンカチ
・鍵
・スマホ
・iPod+イヤホン

一見するとトートバッグは黒の単色(よくみるとマーブリングが施されている)ですが、バッグの中身はとてもカラフル。キャラクターが描かれたものも多く、思わず頬がほころびます。

グリーンのアイテムが多いのは、三田さんが「みどりちゃん」と呼ばれるゆえん。緑色好きが高じた通称です。私が彼女と知り合った15年前から彼女は既にみどりちゃんでした。

◆ペットのオリジナルグッズをカバンにしのばせて

トートと同シリーズの、「BAO BAO ISSEY MIYAKEのコインケース」は、お財布がわりに使用しています。カードは必要最低限の数枚のみ持っていき、診察券やクリーニング屋のカードなどは名刺サイズのカードフォルダにまとめて、必要なときだけコインケースに入れます。

「カードとキャッシュレス決済で支払うことが多いので、ここ数年はコインケースを財布にしています。いつも行く立ち飲み屋とバーは現金決済が多く、5千円札+千円札を数枚(万札を出すと申し訳ないので)入れておくようにしています」

◆愛鳥がモデルのオリジナルグッズたち

キーホルダーとスマホケースは、なんと三田さんの愛鳥をモデルに描いてもらったオリジナルイラスト。

「キーホルダーは、イラストレーターのリトルチキンクラブさんにオーダーしたもの。スマホケースは、ライブドア公式ブロガーのイラストレーター・えるぽぴさんにオーダーしたイラストをプリントしたもの。どちらも、わが家の愛鳥たちを魅力たっぷりに表現してくださって本当にうれしいです」

マダム御用達ブランドから若い女子にも支持層を拡大中の「フェイラーのタオルハンカチ」は品質も折り紙つき。三田さんは2枚所有し、交互に使っています。

「朝から晩まで遊ぶ日などは手を洗いすぎてびっしゃびしゃになるので、マフラータオルを持って行きます」

そして気になるのがiPod。最近はスマホで音楽を聴く人が多いなか、まだ現役で活躍中です。

「いまだに使ってるiPodは、通勤時の相棒でもありました。苦しいときに聴いた曲、奮い起こすために聴いた曲、商談に失敗してとことん落ち込みたいときに聴いた曲、地元の駅に着いたとき必ず聴いた曲。それぞれに思い出があり、当時の景色が鮮明に思い出されます。私をつねに励まし、人生の一部となってくれた曲たち。それらを作ってくれたすべてのアーティストに感謝しています」

イヤホンはBOSEの「SoundSport in-ear headphones – Apple devices」を、iPodに挿したまま持ち歩いています。

◆ファミリアのコスメポーチのなかには思いやりのシール

ファミリアのポーチにはコスメを収納しています。

・アイシャドウ
・チーク
・フェイスパウダー(詰め替え)
・リップクリーム
・鏡
・綿棒
・ポケットティッシュ
・ラムネ
・シール

アイシャドウとチークは何度もプチプラに浮気するものの、発色の良さが忘れられずいつもシャネルに戻るそう。詰め替え容器に入っているフェイスパウダーもシャネル(プードゥル ユニヴェルセル リーブル)で、10年ほど愛用しています。

そして、気になるのがシール。どうしてシールがコスメポーチに入っているんだろうと思ったら、そこには小さな心配りがありました。

「シールは友人の子どもにもあげますが、電車などで泣いてる子に渡せたらなあと思い、ゆめかわverと乗り物verをつねに入れています」

ポケットティッシュケースはデニムブランドのDENIM MADNESS製。約10年前に友人が出演した音楽イベントで購入しました。

「当時の私は年に80回ライブハウスに通っており、給料の半分を酒と音楽と物販につぎ込んでいました。ちなみにハル子(筆者)とも15年くらい前にライブハウスで出会っています」

◆ローソンのキャラクターだけど実は野球グッズなコラボアイテム

もうひとつのポーチは、サプリメント類をまとめています。

・ミントタブレット
・保湿クリーム
・マウスウォッシュ(詰め替え)
・滋養強壮剤
・牡蠣・ウコンのサプリ(詰め替え)
・頭痛薬

ポーチのデザインはローソンのキャラクターポンタの顔がモチーフになっていますが、実はこちらオリックスバファローズとのコラボグッズのバファローズポンタなんです。ご主人が大のオリックスファンという三田さん、2022年の日本シリーズ優勝時に球団直営店で購入しました。

保湿クリームはボロボロに荒れた指先用で、手洗いのあとにこまめに塗るように心がけています。

「動物たちと暮らしているので普段は就寝時以外塗らないですが、外出時は手を洗う回数が多い(たーくさんビールを呑むからだよ)こともあり、頻繁に塗りなおしています」

100均で買った化粧品用詰め替えケースには、ウコンサプリと1回分のマウスウォッシュが入っています。どれだけ酔っぱらって帰っても、寝る前に必ず補充するそうで、さすが飲兵衛の鏡です。

「呑みの予定がない外出でも(けっきょく)帰りにふらっと立ち飲み屋に行くことが多いので、必ず持ち歩いています」

◆必要なものだけを詰め込んだ人間味溢れるかばんの中身

必ず持ち歩くものや、逆に持ち歩かないものはありますか? という質問に対して「必ず持ち歩くものはそのときに必要なもの、持ち歩かないものはそのときに不必要なもの」と、まるで禅問答のようなお返事をくれた三田さん。

その返答のとおり、彼女にとって必要なものや、モノ選びの基準などが伝わる愛用品が詰まっていました。

財布は小さいのに、今でもiPodを持ち歩き、化粧ポーチのなかにはシールをしのばせる。愛鳥のイラストのオリジナルグッズを持ち歩く。自分なりのこだわりが詰まった、持ち物から人間性を垣間見るお手本のような、かばんの中身拝見とあいなりました。

なんとなく買ったアイテムをかばんに放り込んで出歩くよりも、かばんの中に好きなモノ、必要なモノが詰まっていると思うと、生活はより充実するのかもしれません。

<TEXT/大木奈ハル子>

―[かばんの中身拝見]―
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