大賞を受賞したアンドレス・アンサは、1991年生まれの陶芸作家で、2014年にモンテレイ大学で学士号を取得した。メキシコを拠点に、ローマやサンペドロで個展を実施。2015年にメキシコのモンテレイで開催されたエマージング・アート・ビエンナーレで「Encouragement to Create award」を受賞したほか、2016年のメキシコ国立自治大学ビエンナーレへの出展で佳作を獲得している。
今回大賞に決まったセラミック彫刻「I only know what I have seen」は、何千個ものセラミックの小さなスパイク状の突起を組み合わせて構成。審査員は、「古代の考古学的な形態に基づいているだけではなく、陶芸を現代の最も特徴的な影響を吸収する芸術であると捉えるポストデジタルの美学をも明らかにし、時間や文化的背景を超越している」と好評を得た。