『AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024』の準決勝が16日に行われ、U−17日本女子代表とU−17韓国女子代表が対戦した。
U−17タイ女子代表、U−17オーストラリア女子代表、U−17中国女子代表と同居したグループBで、全勝を記録しながら首位通過を果たしたU−17日本女子代表。今大会は、上位3カ国に『FIFA U17女子ワールドカップ(W杯)』の出場権が与えられるため、準決勝で勝利すると世界への挑戦権を手にすることとなる。対するU−17韓国女子代表は、グループAを1勝1分1敗の2位で通過。両国のプライドがぶつかり合う“日韓戦”がセミファイナルで実現した。
試合は、立ち上がりからU−17日本女子代表がU−17韓国女子代表を攻め続ける。21分には、眞城美春が中盤でボールをキープしながら右サイドに展開。木下日菜子が縦に突破しながら低い弾道のクロスを送ると、ニアサイドに飛び込んできた古田麻子がダイレクトで合わせる。しかし、シュートは惜しくも枠の右に外れてしまった。
すると、40分にU−17日本女子代表がスコアを動かす。GKからビルドアップしてボールを前進させると、古田が右サイドでのカットインから柔らかいクロスを供給。ペナルティアーク付近で辻あみるがワンタッチで落とし、根津里莉日がダイレクトで右足を振り抜く。丁寧にコントロールされたシュートはゴールに吸い込まれ、U−17日本女子代表が先制に成功した。
リードを許したU−17韓国女子代表も、前半アディショナルタイムに相手のクリアを拾ったウォン・ジュウンが、ボックス手前で右足に持ち替えながらミドルシュート。だが、U−17日本女子代表のGK福田真央が強烈な一撃を弾き出し、大きなピンチを防いだ。
後半も攻勢を強めるU−17日本女子代表は、59分に古田のミドル、直後に眞城のヘディング、62分にも眞城がGKと1vs1の局面を迎えるが、いずれもGKにセーブされてしまった。一方、U−17日本女子代表のGK福田も、味方のバックパスを奪われた流れから大きなピンチを迎えたが、鋭い飛び出しから決定機を防いでチームを救う。
そんななか、67分に右サイド深くでロングパスを受けた福島望愛が、余裕を持った状態から右足でクロスを蹴り入れ、相手のクリアミスによって生まれたセカンドボールを眞城が回収。左足で狙ったシュートがネットを揺らし、U−17日本女子代表のキャプテンが貴重な追加点を挙げた。さらに眞城は、88分にも木下が放ったシュートのこぼれ球を押し込み、勝負を決める3点目をマークした。
結局、試合はそのまま3−0で終了し、勝利したU−17日本女子代表が『FIFA U17女子W杯』への出場を決めた。決勝は19日に行われ、U−17日本女子代表はU−17北朝鮮女子代表vsU−17中国女子代の勝者と激突する。
【スコア】
U−17日本女子代表 3−0 U−17韓国女子代表
【得点者】
1−0 40分 根津里莉日(U−17日本女子代表)
2−0 67分 眞城美春(U−17日本女子代表)
3−0 88分 眞城美春(U−17日本女子代表)