【ワーママのお金の話・第2回】投資を始めたいけれど貯金で精いっぱい!投資資金の作り方は?

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2024年05月17日 10:10  ママスタセレクト

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前回からの続き。子どもの教育費や自分たちの将来のために貯金をしているママも少なくないでしょう。昨今「投資」が話題になることも多くなり、「資産運用」に興味をもつ人も増えたかもしれませんね。しかし「将来のために投資を始めたい!」と思いつつも、肝心の投資資金を作るのが難しいケースもあります。投資するお金はどうやって作ればよいのでしょうか。そのヒントを日本最大級の金融情報サービス「Yahoo!ファイナンス」の責任者、今成麻美可さんに教えていただきます。
【ママスタセレクト】Yahoo!ファイナンス様_今成様プロフィール

投資資金どころか貯金すらままならないときは



――投資を始めたくても、その資金が作れないという家庭も少なくないと思います。その場合には諦めるしかないでしょうか?

今成麻美可さん(以下、今成さん):現時点で貯金がない状態であれば、生活費から投資にまわすのは難しいでしょう。まずはボーナスなどの臨時収入を貯金することから始めてみるのはどうでしょうか。少しずつでも貯蓄できればそれが自信につながっていき、習慣化されれば苦でなくなると思います。

――無駄遣いをして貯金ができないという家庭もあると思います。

今成さん:そういうご家庭であれば投資よりも前に、家計の見直しが必要です。家計簿をつけるのも一つの方法ですが、面倒ならばレシートのチェックだけでもよいと思います。買う必要がなかった、と気づくことができれば、次からは買わないことでその分を貯金に回すことができます。
私はExcelで家計管理をしています。食費、交際費、美容、衣料、固定費など大きなカテゴリに分けて1か月の大まかな予算を決めます。そして、日付、買ったもの、金額を入力するだけの簡単なものですが、それだけでも何にどれだけ使っているのか、想定していたより使いすぎたなど把握できますよ。今月は買い過ぎたなと思ったら貯金額を減らし、翌月に少し増やすなど、調整しています。

――すでに貯金をしている人は、このまま貯金を優先したいと考えるかもしれません。投資にまわすメリットはありますか?

今成さん:投資はリスクがあるので、このまま貯金を続けたいという気持ちもわかります。しかし少しでも増やしたいと考えるのであれば、貯金と投資資金の割合を考えるとよいと思います。最初は貯金が9割、投資資金は1割から始め、慣れてきたら投資資金の割合を増やしていく方法もあります。自分のペースで無理なく進めていくことが肝要です。

――投資資金と聞くと、まずは「何万円」「何十万円」が必要というイメージがあるのですが、そのような大金を用意できない人にもできる投資はありますか?

今成さん:投資信託であれば100円、1,000円など少額からスタートができるものもあります。投資信託とは、投資家のみなさんから集めた資金を、専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用がうまくいけば利益を得られますが、うまくいかなければ元本を下回ることもあります。しかしある程度まとまった投資資金があるほうが利益も期待できます。

貯金から投資資金を出さないで済む方法は?



――投資に魅力を感じつつも、貯金に手をつけたくないという人もいるかもしれません。そのような人にはどのような手段が残されていますか?

今成さん:生活費を切り詰めてお金を作るのではなく、投資資金を作ることを目的として収入を増やすのはアリだと思います。会社で副業が認められているならば、自分の得意分野で収入を得ることも考えられますよね。現在働いていない人でも、最近は空き時間で働けるスポットワークを探せるサービスも増えていますし、チェックしてみてもよいと思います。小さいお子さんがいて外で働くのが難しいという人でも、趣味のハンドメイドの延長で自宅でアクサセリーや洋服、バッグなどを作って収入を得ている人もいますよ。

――自宅で作ったものを販売するのであれば、フリマアプリなどのサイトが活用できそうです。

今成さん:そうですね。比較的簡単に始められますし、リアルのフリマよりも出品のハードルも低いと思います。基本的に手数料はかかりますが、すでにたくさんのユーザーがいる市場ですから、売りやすいでしょう。得意な趣味が仕事につながっていくきっかけにもなるかもしれません。

投資は始めたら長く続けることが重要です。そのためにも投資資金をどうやって作るのかは、しっかりと考えたいものです。

編集後記
投資のための資金を作るには「家計の見直し」や「毎月の貯金」など、いくつかの方法があることがわかりました。また副業など収入を増やすことも考えられそうです。次回は、お金を「増やす」方法、投資についてうかがいます。
取材は2024年2月に行いました。記事の内容は取材時点のものです。
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取材、文・川崎さちえ 編集・すずらん イラスト・金のヒヨコ

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