首謀者、3月下旬にも殺害打診=断られ、佐々木容疑者に依頼か―那須2遺体

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2024年05月20日 14:01  時事通信社

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時事通信社

合同捜査本部が置かれた警視庁大崎署=4月22日、東京都品川区
 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、首謀者の疑いがある会社役員関根誠端容疑者(32)=死体損壊容疑で逮捕=が3月下旬、逮捕された男とは別の男性に「消してほしい人がいる」と持ち掛け、断られていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。

 殺人容疑で再逮捕された職業不詳佐々木光容疑者(28)は「遺体処理を頼まれた数日後に殺害も依頼された」と供述。捜査本部は関根容疑者が当初、夫妻の殺害と遺体処理をそれぞれ別のグループに依頼しようとしたとみて詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、関根容疑者は3月下旬、飲食業の男性に「消してほしい人がいる」と打診した。相手は明かさず、報酬も提示しなかったという。男性は捜査本部に対し、「打診を断った」と話している。

 佐々木容疑者は「4月上旬に関根容疑者から数百万円で遺体の処理を頼まれた」と供述した。「その数日後に、報酬が上乗せされて1500万円になり、殺害も頼まれた。『やれる人を探せ』と言われた」と説明している。

 佐々木容疑者は、知人の建設業平山綾拳容疑者(25)=殺人容疑で再逮捕=に協力を依頼。関根容疑者から殺害現場となった東京都品川区の空き家の場所などを聞き、平山容疑者に伝えたという。宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)は4月15日深夜から16日未明にかけて殺害されたとみられる。

 関根容疑者は2月下旬、情報提供と称して上野署を訪れ、「夫妻が経営する飲食店は不法就労助長の疑いがある」「脱税している」という趣旨の話をしていた。捜査本部は、遅くともその頃には同容疑者と夫妻の関係が悪化していたとみている。 

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