日本のApple Watchで「心房細動履歴」を利用可能に 不整脈の改善につながる情報を提供

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2024年05月22日 12:01  ITmedia Mobile

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心房細動履歴が、日本のApple Watchで利用できるようになった

 Appleが5月22日(日本時間)、日本のApple Watchで心房細動履歴を利用できるようになったことを発表した。


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 心房細動(AFib)とは、心房と心室の拍動が同期しなくなった場合に不規則な心拍リズムのになる不整脈の一種。CDC(疾病予防センター)によると、65歳未満の約2%、65歳以上の約9%が心房細動を発症しているという。日本では心房細動がある人が約100万人いると推定されている。


 不整脈は加齢とともに起こりやすくなるが、心房細動が起こっていても自覚症状がない人もいる。心房細動を治療せずに放置した場合、心不全や脳卒中につながる恐れがあるが、定期的な運動や心臓にやさしい食生活、健康的な体重、疾患の治療などによって心房細動の持続時間を減らせる可能性がある。


 心房細動と診断された日本のユーザーは22日以降、Apple Watchの心房細動履歴機能を有効にすると、心房細動の兆候を示した時間の推定値などの情報を得られる。ユーザーは週ごとに通知を受け取り、心房細動に関連する可能性がある生活習慣要因の詳細な履歴を、ヘルスケアアプリで確認できる。かかりつけの医療機関に情報を共有できるよう、心房細動と生活習慣要因の履歴が記載されたPDFをダウンロードすることもできる。


 設定は以下の通り。iPhoneで「ヘルスケア」アプリを開き、「ブラウズ」→「心臓」→「心房細動履歴」を選び、「設定」から「使用開始」をタップする。その後、生年月日を入力し、「はい」を選択し、医師により心房細動の診断を受けていることを示してから、「続ける」をタップ。「続ける」をタップして、心房細動履歴、表示される結果、生活要因について確認し、「完了」をタップする。


 推定値を継続して受け取るには、Apple Watchを1週間のうち5日間、1日12時間以上着用する必要がある。対象OSはiOS 17以降とwatchOS 10.0以降。心房細動履歴機能を利用できるのは22歳以上で、医師から心房細動と診断されている必要がある。


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