白泉社の社長『花とゆめ』創刊時は苦労 オイルショック受け…転機の3作品『ガラスの仮面』『スケバン刑事』『パタリロ!』に感謝

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2024年05月23日 13:03  ORICON NEWS

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白泉社の菅原弘文社長 (C)ORICON NewS inc.
 漫画誌『花とゆめ』(白泉社)の原画展「創刊50周年記念 花とゆめ展」が、あす5月24日〜6月30日に東京シティビューで開催される。これに先立ち、本日23日に内覧会が開催された。

【写真】美麗な原画!ガラスの仮面、フルバなど…『花とゆめ展』の様子

 同展は50周年を記念する「パーティー」をキーワードに、幅広い世代の方々に『花とゆめ』の作品が切り開いてきた少女漫画の世界、読者に届けてきたときめきと感動の数々を楽しんでもらう展覧会。雑誌を彩ってきた数々の作品の貴重な原画やふろく等の展示、体験コーナーやフォトスポットなどを通して、『花とゆめ』のオンリーワンの世界観を堪能できる。

 『ガラスの仮面』『パタリロ!』『フルーツバスケット』『暁のヨナ』『花ざかりの君たちへ』『赤ちゃんと僕』など、『花とゆめ』の歴史を彩った名作が大集合し、作家74人による約200点の原画が展示される。

 注目は1976年1号で同時に連載開始となった『ガラスの仮面』『スケバン刑事』両作品の記念すべき連載1回目の扉絵イラストがそろい踏み。『フルーツバスケット』からは最終話掲載時の表紙を飾ったイラストが出品される。

 この日は白泉社の菅原弘文社長、『花とゆめ』高田英之編集部長、長谷川貴広編集長が登壇。菅原社長は「オイルショックの影響もあり、週刊誌などはページ数が減らされる中で、『花とゆめ』はスタートしました」と厳しい中でスタートしたと説明。

 雑誌において大きな転機が起きたのは「『ガラスの仮面』と『スケバン刑事』です。これまでの少女漫画にはなかった作品がスタートし、『花とゆめ』は独特な世界を広げることができました」とし、「少女漫画の世界から飛び出した『パタリロ!』もスタートしました」と同誌が世の中に知れ渡った転機となった3作品へ感謝の言葉を述べた。

 長谷川編集長は「『ガラスの仮面』『スケバン刑事』など、王道の枠から飛び出した作品が多くありまして、それから個性的な作品が増え”個性的な雑誌”となった。『フルーツバスケット』『暁のヨナ』など、メディアミックス展開が非常に多くなり、漫画を読んだことなくてもテレビアニメなどを通じて作品が知れ渡るようになりました」と歴史を振り返った。

 同誌は1974年5月創刊。毎月5日・20日に発行。コミック界をリードする話題作ぞろいの個性派コミック誌として、『ガラスの仮面』『パタリロ!』『動物のお医者さん』『ぼくの地球を守って』『赤ちゃんと僕』『フルーツバスケット』『花ざかりの君たちへ』『暁のヨナ』など、数々の名作を生みだしている。

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