私はいつもうんざりしながら、上っ面だけ母の話を聞いているフリをします。ヘタに言い返すと倍になって返ってくるからです。母にしてみれば「娘が仕事もせずに子育てにかまけている」という現状は納得ができないようです。
母から電話がかかってくるたび、「この人のように、娘の人生をコントロールしようとしてはいけない」と思います。この日もなんとか母の説教をやりすごして電話を切りました。最近は母が仕事を退職し、サナが幼稚園に入ったことで頻繁に連絡がくるようになったのです。そのたびに負の感情が積もり積もってツラくなってしまいます。
さいわい実家とは離れており、気軽に行き来できる距離ではありません。
かつての私はできるだけ実家から離れたくて上京しました。都内の大学に入り、地元には戻らず就職したのです。
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【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・りますけ 編集・井伊テレ子