日向坂46佐々木久美、現地の"熱"を届けた世界卓球での経験は「今の活動に生きています」4月からスポーツ番組MC就任で"伝える側"に

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2024年06月15日 10:20  webスポルティーバ

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【日向坂46・佐々木久美さんインタビュー前編】

 今年4月からスタートした、テレビ東京の新スポーツ番組『スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜』の土曜日MCを担当している日向坂46のキャプテン・佐々木久美さん。大の読売ジャイアンツ(巨人)ファンとしても知られ、2月には世界卓球の応援サポーターとして現地の"熱"を伝えるなど、スポーツ分野でも活躍の幅を広げている。

 スポーツに関してはイチ視聴者だった佐々木さんだが、競技の魅力を"伝える側"となったいま、どんな思いでアスリートたちと向き合っているのか。MC就任当初の気持ちから、現在取り組んでいること、伝え手の重要さを知るきっかけとなった世界卓球について聞いた。

【スポーツ番組MCはライブより緊張する】

――スポーツリアライブのMCに就任した時のお気持ちをお聞かせください。

 まさか自分がスポーツニュースのMCを担当させていただく日が来るとは本当に思っていなかったので、すごく驚きました。野球を見ることはもともと好きなんですけど、これまでスポーツをした経験がなかったので、正直、不安な気持ちはありました。「私で大丈夫なのかな......」って。

 でも、番組のコンセプトとして「こういうことを視聴者に伝えていきたい」という明確なお話を聞いてからは、私自身、そういう意識でスポーツに関われたらもっと楽しいだろうなと思えるようになって。頑張ろうと決めました。

――スポーツを仕事にすることによる生活の変化はありましたか?

 はい。番組放送までの1週間の間にいろんな試合を見る機会が増えたので、よりスポーツを身近に感じるようになりました。ファンの方々からも「くみてん(愛称)がきっかけでスポーツを見るようになったよ」とか、「もともと野球好きなのを知っているから、この番組に出ている姿を見れて嬉しい」と言っていただけて、それが本当に嬉しくて。まだ約2カ月ですけど、このお仕事をやらせていただいてよかったなという気持ちです。

――実際にスポーツ番組のMCを経験した感想はどうです?

 やはり生放送というのもそうですし、選手へのインタビューにしても毎回、緊張してしまいます。日向坂46のライブのほうがまだ緊張しないかもしれないです(笑)。ライブは周りにメンバーがいますし、いつも応援してくれているファンの方に囲まれているので、ホームみたいな感覚がありますから。

 それと同じように、スポーツにもそれぞれの競技や選手の熱狂的ファンが全国にたくさんいる。そういう方々に失礼のないよう、言動には気をつけないといけないなと思うので、余計に緊張しちゃうんです。なので、スポーツに対してリスペクトの気持ちを持って向き合っていこうと、いまは心がけているところです。

【放送用語や言葉のアクセントを勉強中!】

――ライブ以上の緊張感を持たれているとは意外でした。生放送だと、より大変な部分が多いのではありませんか?

 そうですね。これは基本的なことなんですけど、放送の終了時間が決まっているので、押してもダメだし、巻いても余ってしまう。なので、時間を把握しながら臨機応変に対応していかないといけないんですけど、私はまだ慣れていなくて......。

 現状として、池谷実悠アナウンサーや解説者の方にカバーしてもらっている分、今後は私がお助けする立場になれるように頑張らなきゃ、という感じです。けど、スタッフさん含めてみなさん本当に優しいので、すごく楽しくやらせてもらっています!

――視聴者にスポーツニュースを伝えていく上で意識されていることはありますか?

 ハキハキと滑舌よく、なおかつ低音でゆっくりとしゃべることを心がけています。緊張していることもそうですが、決められた時間の枠内で収めようと考えると、どうしても焦って早口になってしまうので。

 私が出演している放送回を録画して、あとで見返しながら「こうしたほうがいいな」と反省したり、池谷さんに読み方やイントネーションを教えていただいたりして、少しずつでも成長できるよう改善している最中です。

 たとえば、日本の読み方「ニホン」と「ニッポン」の言葉に応じての使い分けだったり、U−23日本代表の「アンダー」の音は上げるのか、それとも下げるのか。そういった放送用語や言葉のアクセントに関して、視聴者側の時はあまり気にしていなかったので、勉強する機会をいただけたことは嬉しいです。

【世界卓球で学んだ「現場の"熱"」を届けることの大切さ】

――ふだん何気なく使っている言葉一つひとつを、さらに繊細に扱わなければいけないんですね。スポーツに関しても取り組んでいることがあれば教えてください。

 スポーツを見る範囲を広げて、どういう選手がいるのか、今まで以上に気にするようにはしています。野球でいうと、私は巨人ファンなので同じチームの試合しか見なかったんですけど、全12球団を見渡すようになりましたし、サッカー含めて日本代表が戦っている競技の試合もチェックするようになりました。

 それに加えて、2月に開催された世界卓球の応援サポーターとして現地(韓国・釜山)に行かせていただいたんですけど、それから卓球が大好きになっちゃって。テレビ東京さんの「テレ東卓球チャンネル(YouTube)」は欠かさず見ています。

――世界卓球という大舞台での経験というのは、その後のMCとしての仕事に生きている部分はありますか?

 実際に釜山の会場で試合を見てみて、スポーツの現場で感じられる熱を届けることの大切さ、伝える側が持つ熱量の重要さを学びました。やはり伝えようとする気持ちの強さが足りないと、本当の意味でスポーツの魅力や面白さを画面の向こう側へ届けることはできない。プロのアナウンサーやその競技の専門家である解説の方の熱量のある話し方を聞いていて、いかに「伝える仕事」がスポーツ中継のなかで重要な役割を担っているのか、ということに気づかされました。

 それと世界卓球の大会中にいろんな選手の方と接して思ったのが、スポーツは結果も大事ですけど、そこに行き着くまでの過程も大事だということ。その道のりのなかに詰め込まれた選手の努力や想いを知ることで、勝っても負けても、より試合を楽しめるようになる。そういう部分を伝えられる人になりたいと思えたことは、大きな経験としてすごく今に生きてるなと思います。

>>後編『日向坂46佐々木久美が憧れ続けた巨人・矢野謙次コーチへの取材実現に「最高の人生」夢はあの選手へのインタビュー』


Profile:
佐々木久美(ささきくみ)
1996年1月22日生まれ。日向坂46のメンバーにしてキャプテン。ファンからは読売ジャイアンツ(巨人)の大ファンとして以前より知られており、前身の「けやき坂46」加入前から野球観戦のために東京ドームに通っていたほど。そんなスポーツ愛が通じ、この度テレビ東京の新スポーツ番組『スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜』の土曜日MCに就任。今後、スポーツ分野での活躍からも目が離せない。

番組情報:
『スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜』(テレビ東京)
前身番組『みんなのスポーツ Sports for All』のバトンを引き継ぎ、新たなスポーツ番組として2024年4月1日より放送開始。平日のキャスターはテレビ東京アナウンサーが担当し、土曜日のMCは日向坂46の佐々木久美さんが担当する。コメンテーターには元プロ野球選手で、現在は解説者として活躍する五十嵐亮太さんと里崎智也さんが控える。月〜木曜日23時55分放送、金曜日23時58分放送、土曜日22時30分放送、日曜日22時54分放送と開始時間を要チェック。
https://www.tv-tokyo.co.jp/realive/

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