言い間違いに“フリーズ”も… 高齢不安が指摘されるアメリカ大統領選で注目 認知能力検査とは?【news23】

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2024年06月25日 15:07  TBS NEWS DIG

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81歳のバイデン大統領と78歳のトランプ前大統領の対決で高齢不安が指摘されるアメリカの大統領選。トランプ氏がバイデン氏にしきりに求めているのが、認知能力検査です。一体、どんな検査なのでしょうか。

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言い間違いに“フリーズ”も… 高齢不安が指摘されるアメリカ大統領選

6月、78歳の誕生日を迎えたトランプ前大統領。日本時間の28日(金)に行われる大統領選の討論会を前に、3つ年上のバイデン氏を挑発しました。

共和党 トランプ前大統領
「討論の直前に、バイデンの側近は彼の尻に注射を打つだろう。それで興奮させて、バイデンが登場するんだ」

81歳と、アメリカの大統領としては史上最高齢のバイデン氏。フランスのマクロン大統領をドイツのミッテラン大統領と言い間違えたり、ホワイトハウスで行われたイベントの際には、イベントの参加者らが音楽に合わせて体を動かす中、1人硬直したように見える場面があるなど、高齢不安が垣間見えます。

ただ、トランプ氏も時々名前の取り違えや言い間違いが見られ、世論調査では、大統領として必要な認知能力を備えていないと思うと答えた有権者が、バイデン氏は65%、トランプ氏も50%にのぼりました。

それでもトランプ氏は、過去に認知能力検査を受けたとして、このようにアピールしています。

トランプ前大統領
「バイデンは認知能力検査を受けるべきだ。私は満点だったよ」

トランプ氏も受けた認知能力検査とは?

トランプ氏が受けた認知能力検査とはどんなものなのか、開発した企業を訪ねました。

樫元照幸 記者
「これがトランプ前大統領が受けた認知能力テストです。アルファベットや数字、図形、そして動物のイラストなどが書かれています」

「MoCA」(モカ)と名付けられたこの検査は、認知症など認知機能障害を判定するために、日本を含む世界の多くの国で使われています。

MoCAを開発 ナスレディン医師
「記憶力だけでなく集中力や注意力、脳の実行機能も調べることができます。アメリカ神経学会は、60歳になったら症状がなくても、MoCAのような検査を毎年受けることを勧めています。

検査は、臨床心理士などと一対一で行います。記者が実際に受けてみました。

「文字・数字の順に小さいものから 線を引いて下さい」

「時計にすべての数字を入れて、11時10分を示してください」

「100から7を引いて、その数から7を引き続けて下さい」

こうしたやり取りを10分ほどかけて行い、検査は終了。

アメリカメディアによると、トランプ氏は満点だったといいます。

普段は医療現場で使われている検査がアメリカの大統領選で焦点となっていることについては…

MoCAを開発 ナスレディン医師
「認知能力が話題に上ることはとても良いことだと思います。権力を持つ人たちが、精神的・肉体的、そして認知的に健康であることは、重要なことだと思います」

アメリカ大統領選挙まで4か月 バイデン氏に代わる「プランB」とは?

小川彩佳キャスター:
アメリカ大統領選挙は11月なので、あと4か月ほどですが、最新の支持率を見てみますと、バイデン氏が45.2%、トランプ氏が46.1%ということで、トランプ氏がわずかにリードしています。

こうした中で注目されているのが、日本時間の28日(金)に行われるテレビ討論会です。

この中で、政策をめぐる議論も行われるわけですが、そうしたことよりも今、2人の年齢や健康不安が着目されると思うんですが。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
テレビ討論会は意外とルールが厳しくて、メモ用紙とペンを持って入るだけなんです。資料などは持っていってはいけないことになってますので、バイデン大統領もそれに向けて今、大統領山荘のあるキャンプデービッドにこもって勉強中ですよね。

だけど、バイデン大統領が討論会でうまくいかなかったり、もしものことがあったりすると、民主党の中ではもう「プランB」というのが今検討されているという情報がありますね。

「プランB」というのは、バイデン大統領に代わる新しい大統領候補を選ぼうというものです。8月に党大会までに決めてしまおうということなんですが、その中で一人言われているのが、カリフォルニア州の知事をやっているギャビン・ニューサム知事という56歳の方で、なかなかイケメンなんです。この人が出てくるとなると、トランプ氏も20歳年下ですから、ちょっとやりにくくなるんじゃないかという話はアメリカの関係者の中では取り沙汰されていますね。

ドイツ公共放送東京支局 マライ・メントラインさん:
選挙はまだちょっと先の話ですよね。多分、そのときまでのいろんな事件とか出来事によっては、また大きく変わるんじゃないかなと思っています。

ただ、アメリカの大統領選というのは、外交問題がすごく大事なんですね。日本にもドイツにもすごく影響のある選挙です。

アメリカ国民はもちろん内政をすごく大事にしてるとは思うんですが、果たしてどうなるのか。ただ、年齢で見るべきかどうかはちょっと疑問です。

アメリカ大統領選について「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『米大統領選』について「みんなの声」を募集しました。

Q.高齢の指導者 認知能力の検査 どう思う?
「一定の年齢で導入すべき」…69.6%
「本人の判断」…8.9%
「周囲の助言で受けるべき」…16.3%
「必要ない」…4.0%
「その他・わからない」…1.3%

※6月24日午後11時24分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは25日午前8時で終了しました

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<プロフィール>
星浩 さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年

マライ・メントライン さん
ドイツ出身
2008年から日本在住
ドイツ公共放送東京支局 プロデューサー

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  • 人材の枯渇が問題な気がする。 他にまともな立候補がいない時点で、亡国の臭いがしないでもない。
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