【米ワシントン州】埋立地に対する新たなメタン排出規則を踏まえ、ドローンによるメタン排出モニタリングを承認

3

2024年06月27日 08:00  Techable

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techable

写真
今年5月13日、ワシントン州環境局は、同州内の埋立中および閉鎖後の固形廃棄物(MSW)埋立地に対する新たなメタン排出規則(第173-408条WAC)を発表した。2025年1月1日より、対象となる埋立地はすべてこの排出規則に従う必要がある。

埋立地で新たに求められる「メタン排出モニタリング」メタン排出の新たな規則は、埋立地運営のさまざまな側面に影響を与える。ワシントン州がこのほど発表した新たな規制は、埋立地の表面排出モニタリング(SEM)に限定され、カリフォルニア州、オレゴン州、メリーランド州のものを反映したものである。

・SEM検査は、わずか25フィート(約7.62m)の間隔で蛇行経路を現場技術者が横断して実施。
・即座かつ総合的に表面排出量を報告。
・最大平均風速と最大瞬間風速に限定される。
・降雨後72時間以内は検査の実施ができない。

Sniffer Robotics社のSnifferDRONEは、地表からのメタン排出を正確にモニタリングする無人飛行の自動化ツール。米国環境保護庁(US EPA)は、「その他の試験方法 51」(OTM-51)に概略が示されているとおり、まさにこの目的で無人飛行システム(UAS)の使用を初めて承認した。

ドローンを使ったSEMのさらなる効率化UASを使用したこの方法は、より優れたプロセス管理、データ管理、専門的報告によって、検査に信頼性を与えることができる。

同社は、ワシントン州内外の埋立地において、メタン排出の検出や説明の改善に貢献できることを期待している。
SnifferDRONEの導入が新規則の懸念を払拭新たな規則によって正確なメタン排出管理が実現する一方、検査時間が3倍になり、人件費の増大や技術者が危険にさらされるという懸念も生まれる。しかし、ドローンを使用することでそうした懸念が払拭されるというのもメリットだ。

無人飛行システムSnifferDRONEの導入によって、検査スピードは50%アップするという。技術者が危険にさらされる可能性が低くなると同時に、メタン排出と排出源を検出する効率もアップする。

SnifferDRONEの生みの親Sniffer Robotics社とはSniffer Robotics社は、全米の廃棄物、天然ガス、農産業にサービスを提供する環境テクノロジー大手。

同社のさまざまな方法、自動化ツールやソフトウェアソリューションは、環境に配慮したうえで、顧客のコンプライアンスの立場や営業成績の改善を支援している。また、TIME誌とStatistaが選ぶ「米国のグリーンテック企業上位250社」中の1社でもある。

参照・引用元:
PR Newswire
Sniffer Robotics

(文・せな)

このニュースに関するつぶやき

  • 大阪万博会場で計測するとどうなるのだろう?
    • イイネ!7
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

前日のランキングへ

ニュース設定