再審無罪の元看護助手、警察官に好意で自白 国賠訴訟の本人尋問

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2024年06月27日 17:37  毎日新聞

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毎日新聞

大津地裁、大津家裁、大津簡裁が入る庁舎=戸上文恵撮影

 滋賀県の病院で入院患者の人工呼吸器を外して死なせたとして殺人罪で服役した後、再審無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(44)が国と県に賠償を求めた訴訟の本人尋問が27日、大津地裁であった。西山さんは取り調べを担当した警察官に好意を抱いていたとし、呼吸器外しを自白したことについて「もう一度、警察官に近付いてほしいと思った」と説明した。


 西山さんは懲役12年が確定して服役した後、再審無罪となった。再審判決は捜査段階の取り調べについて、西山さんの警察官に迎合する態度や好意を利用して自白を引き出そうとしたと認めた。


 西山さんはこの日の尋問で、「服役してどのような影響があったか」と問われ、「恋愛や結婚、出産など女性として大事な時期を奪われた」と答えた。服役した後に無罪となった自らの経験を踏まえ、「いつかみんなの冤罪(えんざい)が晴れる日を願っている」と話した。


 この訴訟では、西山さんを取り調べた警察官も5月に証人出廷しており、供述を誘導したか問われて「ありません」と否定している。【菊池真由】


このニュースに関するつぶやき

  • 勝手に迎合して、取り調べ刑事に良く思われたい一心で嘘の供述を繰り返したんですから、それが元で刑務所服役しても賠償補償する必要無いのでは?。自分自らが入って行った様ななもの。
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