【バレー】男子代表ブラン監督「アルゼンチンとドイツに勝つことが重要」1位突破に狙い定める

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2024年06月28日 04:46  日刊スポーツ

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フィリップ・ブラン監督(2023年10月8日撮影)

パリ五輪のバレーボール男子組み合わせ抽選が26日(日本時間27日)にポーランド・ウッジで行われ、世界ランキング2位の日本は、1次リーグで同5位米国、同8位アルゼンチン、同11位ドイツと同じC組になった。22年世界選手権覇者のイタリア、16年リオ五輪金のブラジルなどと同じになる「死の組」を回避。72年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりのメダル獲得へ、フィリップ・ブラン監督(64)は3連勝での1次リーグ1位突破に狙いを定めた。


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命運を握るパリ五輪1次リーグ組み合わせ抽選。日本は米国、アルゼンチン、ドイツとともにC組に入ることが決まった。3チームとも直近の試合では勝利している。それでも、“史上最強”の日本を率いるブラン監督に受け身の姿勢はない。日本協会を通して発表したコメントでは「五輪の1次リーグが難しいことは分かっているし、最悪な相手とも簡単な相手だとも思っていない。とにかくメダルを取るには、この対戦国と張り合う必要がある」と強気の態度を貫いた。


五輪は「新たな歴史を刻む戦い」。72年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりのメダル獲得へ、1次リーグ突破はもちろん“勝ち抜き方”がキーとなる。24日までに終了したネーションズリーグ予選ラウンドの結果から、世界ランキングは史上最高の2位に浮上。第1ポット入りし、現在12連敗中の天敵ポーランドとの同組入りを事前に免れた。抽選ではイタリアやブラジルなど複数の強豪と一緒になる「死の組」も回避。指揮官は「アルゼンチンとドイツに勝つことが重要。1次リーグを上位通過できれば(別組の)同リーグ3位のチームと戦える可能性があるので、米国に対しても勝つことができれば」と3連勝突破をもくろむ。1位通過すれば、通例では準々決勝で強国と対戦する可能性が減る。4強入りすれば、金をかけた決勝か、銅をかけた3位決定戦か、しびれるメダルマッチが実現する。


一方で、VNLで2年連続銀の米国は当然のことながら、東京五輪銅のアルゼンチンやドイツも、近年力をつけており侮れない。母国フランスでの表彰台入りへ「メダル獲得が我々の夢」と話すブラン監督は「コートで選手が活躍できるように背中を押していきたい」と全力サポートを約束。キャプテンの石川祐希も「オリンピックでの目標はメダルを獲得することなので、そこだけを見て練習していく」と誓った。浮足立つことなく、パリの頂へ勝利を積み重ねていく。【勝部晃多】


◆パリ五輪のバレーボール◆ 開催国のフランスを含めた男女各12チームが出場。4チームずつ3組に分かれ、1次リーグは総当たりで対戦。各組1、2位と、3位チームの中から上位2チームの合計8チームが、決勝トーナメントに進出する

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