女性会員からの“過剰なボディタッチ”に苦しむ男性トレーナーの嘆き「LINEを教えたのが間違いだった」

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2024年06月28日 09:21  日刊SPA!

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ここ最近では、男性ではなく女性が加害者となるセクハラが横行しています。特に、サービス業では若い男性が標的になることも多く、客である立場を利用してセクハラを行う女性も。そんな「逆セクハラ」被害を話してくれたのは、関東地方のとある県でパーソナルトレーナーを務めている渡邉彰悟さん(仮名・27歳)です。専門学校に通いさまざまな資格を取得し、4年前から現職に就きました。
◆ホスト感覚で通う女性客も

「自分の場合は、ジムと契約して歩合制で給料をもらっています。一般的なパーソナルトレーニングと同じで、お客様とマンツーマンで筋トレや食事の管理などを指導。最近では、シニアの方にもスポーツジムがブームで、おかげさまで多くのお客様を担当させてもらっています」

渡邉さんが所属しているのは一般的なジムで、月額会員に向けてさらに健康管理がしたい人に別料金でパーソナルトレーニングをおすすめしているそうです。そのためか、受け持つ顧客は性別や年齢層もバラバラで、さまざまな客を担当しているとか。若くてハツラツとしている渡邉さん目当てで会員になってくれる女性も多いそうです。

「シニアの方は、孫のようにかわいがってくれて楽しくトレーニングを行えるのですが、一部はホストのような感覚で通う女性のお客様もいます。自分が所属するジムでは、パーソナルトレーニングの場合は個室でマンツーマン指導を行うので、2人きりの空間になる。こちらやさしく接するので、チヤホヤされていると勘違いしてしまうようです」

◆40代主婦の行動が徐々にエスカレート

そんな渡邉さんは、勘違いした客の暴走でトラブルに巻き込まれた過去があるそうです。その時は、天職だと思っていたパーソナルトレーナーを辞めようかと迷ったほどだとか。

「昨年ですが、40代の主婦の方を担当した時の話です。その方は、もともと夫婦でジムの会員で、奥様だけ痩せたいということで週2回のパーソナルトレーニングを申し込んでいただきました。はじめは他の会員様と同じで普通にトレーニングや食事管理のアドバイスをしていたのですが、一か月が過ぎた頃にプライベートの連絡先を聞かれて……。徐々に行動がエスカレートしていったんです」

◆身体をベタベタと触ってくるように…

トラブルの前までは、客から聞かれた場合は個人のLINEを教えていたという渡邉さん。問題を起こした主婦のA子さんにも、何の気なしに教えてしまったことから悲劇が始まったそうです。

「連絡先を交換すると、すぐにトレーニングとは関係ないプライベートの質問が続けざまに送られてきて。自分も、サービスの一環だと割り切って相手をしていました。ただ、その後のトレーニングでは、甘えた声を出しながら身体をベタベタと触ってくるようになって……。LINEを教えたのが間違いだったのかもしれません。

ある程度は我慢していたんです。でも、A子さんは行動が大胆になってきて、上半身の筋トレを指導している際に、ふいにキスをしようと……。自分が避けたことで未遂に終わったのですが、それからもトレーニングのたびに、自分の足を触ってきたり、機材を準備している時に後ろから抱きついてきたりと完全にセクハラモードに移行。LINEも頻繁に送ってくるようになり、恐怖を感じていました」

◆デマを真に受けた旦那からクレームが入ってしまう

連絡先を交換したことで勘違いをしたのか、渡邉さんに対してセクハラ行為を行うようになったA子さん。給料のために我慢していた渡邉さんですが、さすがにまずいと思い上司に相談して注意をしてもらったそうです。

「上司がA子さんに問い合わせると、申し訳ないとあっさり謝罪したそうです。自分は気まずさもありましたが、お金のためだと思いA子さんのトレーニングを継続しました。ただ、謝罪した翌日のトレーニングで、何事もなかったかのようにベタベタと触ってきたんです。さすがに堪忍袋の緒が切れて、そういった行為はやめてほしいと忠告して、担当を外してもらうことにしました」

ただ、火がついてしまったA子さんは、半ばストーカーのように渡邉さんを追いかけましたそうです。

「A子さんは通常のジムの会員でもあるので、自由に施設は出入りできる。ある時は、自分を待ち伏せしていて声をかけられたこともありました。他の会員様の手前、注意することもできずジムの中では常に怯えながら仕事をするようになってしまったんです。しかも不運は続き、A子さんの旦那が自分と浮気していると勘違いして上司にクレームを入れてきたんです。どうやら、A子さんが他の会員様に自分と特別な関係だと嘘を言いふらしていたようで……」

◆「三者面談」を経て退会に追い込んだ

追い込まれた渡邉さんは、上司とともにA子さんの夫と三者面談の場を持ってこれまでの事をすべて説明したそうです。

「上司がトレーニング中の監視カメラの映像を見せて、自分がA子さんから執拗にセクハラされている様子を開示しました。旦那さんも事情を理解し、A子さんに代わって謝罪をしていただいた。その後、旦那さんがA子さんを問い詰めると、他の施設でもパーソナルトレーナーを狙って同じようなことをしていたようで大問題になったとか。結局は、A子さんと離婚したようです。当館のジムも規約違反でA子さんを退会させ、やっとセクハラ地獄から開放されました」

A子さんとのトラブルを経て、パーソナルトレーナーとしての心構えも変えたそうです。

「これまでは、顧客をつなぎとめるためにお客様に好かれようとばかり考えていました。ただ、そういった行動をやめ、しっかりとトレーニングだけでお客様の信頼を勝ち取ろうと心を入れ替えました。連絡先の交換も控えるようにして、女性の会員様を受け持つ場合は、しっかりと線引をしてダメなものはダメと言うようにしたんです。結局、トラブルがあったジムはこの夏で辞めて他に移籍するのですが、A子さんのトラブルは良い教訓でしたね」

どんなケースでも加害者が全面的に悪いのですが、被害を受ける可能性がある場合は自衛をしっかりするのも大切になりそうです。

<TEXT/高橋マナブ>

―[“逆セクハラ”エピソード]―

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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  • このパターンはフェミ団体やメディアが絶対に取り上げないやつ、一斉に沈黙の案件。仮に話題になっだとしてもアクロバティックに男性が悪いってなるやつw
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