2024年上半期「市場拡大ランキング」 食品部門1位は「甘味果実酒」、日用品部門のトップは?

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2024年06月29日 06:30  ITmedia ビジネスオンライン

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2024年上半期「市場拡大ランキング」 食品部門1位は「甘味果実酒」、日用品部門のトップは?

 マクロミル(東京都港区)は、消費者購買履歴データ「QPR」をもとに、「2024年上半期市場規模拡大・縮小ランキング」を発表した。その結果、市場規模拡大ランキングの食品部門1位は「甘味果実酒」、日用品部門1位は「電子蚊取り器」だった。


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 市場規模拡大ランキングの食品部門1位は「甘美果実酒」で、前年比144.9%となった。2位は「果肉飲料」(前年比135.7%)、3位「ココアドリンク」(同127.9%)だった。


 2023年9月に新発売の缶入りスパークリングワインが売上数量の上位を占め、「甘味果実酒」カテゴリーの市場拡大をけん引。また、2023年10月には酒税変更があり、これにともなうボトルワインなど「果実酒」からの買い替えや、男性購入者の増加も背景にみられる。


 また「オリーブ油」(前年比128.8%)、「ケチャップ」(同115.5%)、「トマトジュース」(同114.1%)など、上位10品目中6品目で平均購入単価が増加していた。食品価格が高騰しているにもかかわらず、需要の高さがうかがえる結果となった。


 一方、食品部門で市場規模縮小ランキング1位となったのは「ブランデー」(前年比59.4%)だった。次いで「レンジ専用食品」(同61.4%)、「液体だし」(71.4%)と続いた。


 日用品部門の拡大トップは「電子蚊取り器」で前年比は207.5%にものぼった。2024年2月に発売となった次世代型の屋内蚊取り器が同カテゴリーをけん引しつつ、既存アイテムにおいても購入者数、購入金額は増加しているようだ。2位は「ビタミン含有の滋養強壮」(同144.6%)、3位は「パック」(140.7%)となった。


 日用品部門で最も市場規模が縮小したのは「一般検査薬」(前年比43.2%)で、新型コロナ収束に伴う影響とみられる。また、「皿」「やかん類」「鍋・釜類」などのキッチン関連用品の市場規模に縮小傾向がみられた。マクロミルは、物価高騰の影響を受け、買い替えの優先順位や需要が低下したことが要因のひとつと推測している。


 調査は全国の15〜79歳の男女を対象に実施。市場規模を表す同社の独自指標「100人あたり購入金額」において、集計期間内におけるカテゴリー全体の購入者数が100人以上の項目に絞り込み、その他を含むカテゴリーを除外しランキングを作成した。調査期間は1月1日〜5月15日。


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