SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2022年にX(Twitter)で話題になった「年賀状の書き間違い」について、投稿者の永井玲子さんにお話を聞きました。
●年賀状でおめでたい報告をするはずが……
話題になったのは、永井さんが書いた年賀状の中に見つかった“とある書き間違い”。「娘を出産」とおめでたい報告をするはずが、漢字を間違えて「狼(おおかみ)を出産」というとんでもない一文になってしまいました。部首が違うだけなのに、こうもファンタジックな世界観になってしまうとは……!
まさかの誤字に、Xでは「面白すぎます」「めっちゃ笑いました」「新春早々大笑いできました」などのコメントが。また、細田守監督のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」を連想したという声や、「狼お母さん達筆」「すみません、キレイな字なだけにいよいよじわじわきています……」と、永井さんの字の美しさに注目する人もみられました。
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ねとらぼ編集部では、投稿が拡散されたことによる周囲の反応や、現在2歳の娘さんとのエピソードについて聞きました。書き間違いで「狼」になりかけた娘さんの現在は――?
●誤字に気付いたときの感想は「疲れてるなぁ」
――「狼を出産」のインパクトに笑ってしまいました! ご自身で誤字に気付いたときはどう感じましたか?
永井さん: 疲れてるなぁ、と思いました(笑)。慌てて全部見返して同じ間違いがないか確認し、他にも2〜3枚あったような気がしますが、記憶があいまいです。疲れてたのかも。
――投稿がバズった際の心境について教えてください。リプライで寄せられた反応で、印象に残っているものはありますか?
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永井さん: 何気ないポストだったので、まさかこんなに反応があるとは思っていなくて。最初は知っている身近な人からのコメントが多かったんですが、すごいスピードで知らない人に広がって通知がどんどん来たのでびっくりしました。バズると恐ろしいことが起きるのではとおびえていたんですが、「初笑いしました」とか「今年一番笑いました」とか、優しいコメントであふれていてほっこりしました。
「なんでこんな間違いを?」という意見もありましたが、兄の名前にけものへんが付くので、けものへんを書くことに手が慣れていたんですよね。
いまだに投稿にいいねが付くことがポツポツあったり、リアルでお会いした方から「もしかして、あの狼の母の人ですか」と言われることがたまにあったりして、記事がすごく読まれてるんだなと思います。
また、字が上手と褒めてくださる方もちらほらいらっしゃって、ペン字修行中なのでうれしかったです! ペン字は熱中しすぎて、最近3段になったところです(当時はまだ段を取る前で、級でした)。
――ねとらぼでニュースになった際は遠方のお知り合いからも連絡が来たとのことですが、皆さんの反応はどうでしたか?
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永井さん: みんな口々にいろんなネット媒体でニュースを見たと教えてくれて、東北やら四国の友達からも久しぶりに連絡をもらいました。みんな、「笑ったわ」「元気もらった」と言ってくれて、全国に笑いを届けられてもはや社会貢献なんじゃないかと思いました(笑)。
――娘さんは現在2歳になっているかと思いますが、あれから娘さん関係の話題で誤字やうっかりミスをしてしまったエピソードがあれば教えてください
永井さん: うっかりミスではないんですが、この間初めて娘が迷子になって慌ててインフォメーションセンターに行ったら、係の人に「玲子ちゃんのお母さんですか!?」と言われ「いえ、玲子ちゃんは私です!!」となり、娘が母の名前を名乗っていたことがありました(笑)。無事見つかってよかったです。
あとは、いま私が42歳で娘が2歳なんですけど、「(1桁目の)2歳」がおそろいなのがうれしいらしく……。「〇〇ちゃん(自分は)42歳」と名乗ったり、まだ読めない看板やロゴを指さして「ママ42歳って書いてある」と言ったりと、あちこちで私の年齢を言いふらしています(笑)。
●子育てと仕事の両立
永井さんは現在、フリーランスで広報PRを手掛けながら娘さんの子育てに奮闘中。noteでは、「子育てと仕事の両立」についてワーママとしての目線で感じることをつづっています。
画像提供:永井玲子さん
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