【バレー】石川祐希、パリ五輪金へ弾み連続4強「ここぞでうそのように」仲間も明かした真骨頂

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2024年06月29日 09:42  日刊スポーツ

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ガッツポーズをする男子日本代表。左から小野寺、石川、大塚(C)FIVB

<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本3−0カナダ>◇準々決勝◇27日(日本時間28日)◇ポーランド・ウッジ



世界ランキング2位の日本が、2年連続で4強入りを決めた。準々決勝で同9位カナダに3−0のストレート勝ち。予選ラウンド(R)ではフルセット負けを喫していた難敵に雪辱した。絶対エース石川祐希主将(28)が両軍最多26得点。23−24年シーズンにイタリアリーグのプレーオフでミラノを史上初の3位に導いた男が、一発勝負で本領を発揮した。29日(同30日)の準決勝で目標とする決勝進出を決め、ミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダルに挑むパリ・オリンピックへ弾みをつける。


    ◇    ◇    ◇  


石川が、豪快に拳を握った。予選Rでフルセット負けしたカナダとの準々決勝。ブロック、サーブの各3点を含む両チーム最多26得点で、ストレートの快勝に貢献した。チームを2年連続の準決勝へ導き「隙を見せたらそこを突いて逆転してくるチーム。その相手に3−0で勝てたのは良かった」とうなずいた。


ジュースに持ち込まれた第1セット(S)。自らのスパイクでセットポイントを握ると、強烈なサービスエースで先取に成功。2−0で迎えた第3Sは、終盤に劣勢を一変させた。エースを決めて同点に追いつくと、1枚ブロックでマッチポイントを奪取。24−24で追いつかれた直後もブロックアウトで2度目のマッチポイントを握ると、最後は強打を決めて押し切った。


「負けたら終わり。そこは出発前に話していた」。生きるか死ぬかの大舞台で、輝きを増す。エース石川の真骨頂だ。23−24年シーズンのイタリアリーグプレーオフ3位決定戦第4戦。マッチポイントからエースを沈め、ミラノをレギュラーシーズン6位から史上初の表彰台へ導いた。要所での集中力と決定力は随一。L山本も「(石川は)調子が悪いかなって思っていた日でも、ここぞでうそのように決める」と明かす。


今大会では、主要国際大会46年ぶりの表彰台入りとなる銅メダルを獲得した昨季超えを目指す。運命の準決勝は29日(日本時間30日)。石川は「目標を達成するための準決勝。自分たちのサイドアウトをしっかりと切るバレーを続けていきたい」。パリの頂点へ、主将が日の丸とともにギアを上げていく。【勝部晃多】

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