猫も熱中症で命を落とす危険が!冷房をつけっぱなしで外出する飼い主が大多数

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2024年06月30日 06:20  キャリコネニュース

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ペットの飼育には金がかかる。食費、通院代、QOLを意識した飼育スペース云々、色々と必要経費が出てしまうもの。しかし、これらは飼い主にとって基本的な責務である。

エアコンも必須だ。夏場には冷房、冬は暖房を使って、ペットの健康のために高い電気代を計上せねばならない。もちろん、日本でもっとも多く飼育されているペット、猫にもこれは当てはまる。(文:松本ミゾレ)

猫は足の裏からでないと汗を出せない

なぜ突然こんな話をしているのか。これには理由がある。先日、ガールズちゃんねるに「猫の冷房問題」というトピックが立ち、気になる意見が書き込まれていた。

「凍らせたペットボトルを部屋に転がしてる」
「猫ありきでは冷房はせず、あくまで人間がつけたいときつける」

猫って意外と暑さに鈍感だ。午前中に日差しがない窓際で寝落ちして、午後になってがっつり西日が直撃してきても、まだ起きない個体もいる。エアコンを入れても、何故か冷房の効果範囲外に逃げ出して寝る気まぐれな個体もいる。しかし、だからと言って日本の蒸し暑い夏に冷房を使わないまま留守番させると、室内熱中症リスクを高めてしまう。

それでなくても猫は被毛で覆われている。人間は暑いと全身から汗をかいて体温調節ができるが、猫は足の裏からでないと汗を出せない。つまり汗をかいて体温を下げる機能はその面積的にも人間より劣っている。飼い猫の平均寿命は年々長くなっているが、飼い主が猫のQOL向上に取り組んだ結果であって、その中には空調の適切な管理も当然含まれるのだ。

いくら飼い猫が寒がりであっても、冷房を付けずに外出するのは、日本の夏では相当リスキーだと思っておくべきだ。寒がりな猫ちゃんを飼っているのであれば、夏場でも猫用の毛布を出しっぱなしにしておけばいいだけだし。

それでも猫のためにエアコンを使うのがもったいないというのであれば、これはもう遠回しの虐待に他ならない。そういう人は最初から飼わない方がまだ猫に優しい。

「夏は24時間エアコンつけてますよ」

さて、前項では外出時の猫のための冷房稼働について否定的な意見を引用したが、実は大多数の意見はその逆であった。ほとんどの書き込みは、飼い主は猫のために冷房を使うべき、という見解だったのである。

「うちはエアコンつけてる。猫は寒ければあったかい場所、暑ければ涼しいところにちょこちょこ移動してる。冷房当たりすぎないところに暖まれる場所作っておいてあげる」
「猫飼いですが、夏は24時間緩くエアコンつけてますよ。エアコン入れずに外出とか危険です。条件が整えば、猫も熱中症で死ぬことありますよ。入れてあげてください」

こういう意見を書いている人に飼われている猫は、きっとこの夏も快適に過ごせるだろう。猫は暑さに鈍感で、実際熱中症で亡くなる個体もいるのだから、防げる悲劇は防ぎたいよね。

我が家にも猫がいる。現在4頭。夏場は8畳用のエアコンをフル稼働していて、秋までほとんど電源を切ることはない。

ただ、猫は夏場であってもキンキンに冷えた環境は好まないので、室温は概ね25〜28℃設定にしている。これでは飼い主がちょっと暑く感じるんだけど、そこは扇風機でカバーするのが我が家の夏の定番の光景だ。

そのため夏の電気代も1万〜2万ぐらいになっちゃうんだけど、一度でも猫を熱中症にしてしまえば病院代は高くつくので、これは猫の健康管理のための経費でもあり、飼い主にとっては余計な医療費を発生させないための保険でもある。つまり、猫のためのエアコンフル稼働は決して高くない。

とにかく日本の夏は高温多湿。年々暑さもヤバくなってきた。飼い猫の室内熱中症リスクを考えれば、冷房の稼働で生じる電気代は安いものと思うべきである。

 

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