うだるような暑さの中、パーキングエリアに捨てられていた5匹の子猫 生き残った1匹が幸せをつかむまで

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2024年06月30日 10:30  まいどなニュース

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まだブルーの目をした子猫だった=NPO法人ねこけん提供

パーキングエリアに捨てられていた子猫たち

2022年9月、関東地方の高速道路のパーキングエリアにダンボールに入れられた子猫たちが捨てられていた。発見した人によると、捨てられていたのは全部で5匹。

【写真】保護当時、瀕死の状態だったのばらちゃん

「3匹はすでに亡くなっていて、野生動物かなにかに食べられていました。生き残っていたのは、茶トラの子猫とサビ猫の子猫の2匹だけでした」

うだるような暑さの中、2匹が息をしていたということも奇跡だった。発見した人は、愛護団体NPO法人ねこけん(以下、ねこけん)に相談。ねこけんメンバーでミルクボランティアをしているデカワンコママさんが2匹を預かることになった。

「2匹とも目が開いていたのに、手のひらに乗るような大きさでした。ノミだらけで、捨てられてから時間が経っていたのかもしれません。体力は落ちていて脱水や貧血もひどく、危険な状態でした。動物病院で処置してもらいましたが、茶トラの子猫は虹の橋を渡り、兄弟のところへ旅立ちました」

茶トラの子猫の体には大量のノミのフンが付いていたが、実際に付いていたノミはわずか2匹程度。ノミが死期を悟って、他の宿主へと移動したのかもしれない。

ねこけん担当者は言う。

「子猫たちを死に追いやったのは、野生動物でもなく野鳥でもなく、猛暑でもありません。この子達を捨てた人間です。猫を遺棄することは犯罪です」

強運の持ち主

5匹兄弟のうち1匹だけ生き残ったのばらちゃん。他の兄弟たちが野生動物から守ってくれたのかもしれない。水も食べ物もない中で生き残った強さもさることながら、強運の持ち主でもある。

命の危機を脱して、デカワンコママさんに育てられたのばらちゃん。大型犬のことも怖がらず、ゴールデンレトリバーの胸の中にすっぽりと収まっていた。もう人間に捨てられることも野生動物に襲われることもなかった。

無事譲渡会にデビューして、赤い糸で繋がった家族に巡り会ったという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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