"ゆで原画"第33回! 7月4日発売『キン肉マン』最新JC85巻を読む前に...84巻をベストシーンでおさらい!!

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2024年06月30日 23:50  週プレNEWS

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7月4日発売『キン肉マン』最新JC85巻を読む前に...84巻をベストシーンでおさらい!!

『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』連載中(毎週月曜発売、および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第33回。

バベルの塔での試練の果てにキン肉マンたちが調和の神から聞かされたのは、この世の崩壊を目論む"刻の神"なる存在、そしてその手先となって動く新たな超人勢力"時間超人"の暗躍についてだった。ちょうどその頃、時間超人の尖兵として地上に現れたエル・カイト&ドミネーター組をゼブラ&マリキータマン組がなんとか撃退したのだが...。

その直後、新たに現れた時間超人主力組が不穏な気配を漂わせる『キン肉マン』最新JC85巻が7月4日(木)発売に!

そんな最新刊を読む前に、おさらいを兼ねて......その前巻JC84巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿一枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。

まずは作画担当・中井義則先生に選んでいただいたのがこの一枚(JC84巻/114ページより)。

新勢力の時間超人コンビ"エル・ドミノス"と互角の勝負を展開していくキン肉マン ゼブラ&マリキータマン組"エグゾセミサイルズ"。しかし、時間超人が傷の回復を早める奥の手"超回復"を使い始めたことで、彼らを倒すには一撃必殺のより高威力なツープラトンの仕掛けが不可欠と判断。そのためにさらなる強い心の結束を誓うゼブラ、マリキータマン、そしてセコンドのマリポーサとケンダマンの姿がそこにはあった......。

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント

まず、リング上、かつて命を賭して一戦を交えたふたりがこうしてコンビを組んで闘うというのは、何げに久しぶりじゃないですかね。『キン肉マン』の真骨頂とも言えるこういう展開は、僕自身も描きながら熱い気持ちがこみあげてきます。

そして、後ろに控えるマリポーサ、さらにその背後のケンダマン。時間超人と闘う4人を奥行きも使って非常にまとまりよく描けたと思ってるんです。というのも、ここには主人公もいなければ、そもそもこの4人、最初に登場して活躍した時期もケンダマンは夢の超人タッグ編、マリポーサとゼブラはキン肉星王位争奪編、マリキータマンはオメガ・ケンタウリの六鎗客編と、ほぼバラバラのメンバーだからです。

それでも往年の各キャラクターは貫録があって、比較的新規参戦のマリキータマンもそこに力負けしてなくて、それらを上手く咬み合わせていけば、いくらでも新しい魅力が生まれてくる。

どんなキャラクターを組み合わせても、こちらの手際次第で決して烏合(うごう)の衆にならないんですよね。特にこの試合だと、闘ってもいないマリポーサが試合中にどんどん存在感を増していったのはその好例だと思います

そして原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたページはこの一枚(JC84巻/168ページより)。

超回復能力で異様なタフさを誇る時間超人コンビにとうとう、最高のツープラトンを叩き込むタイミングが訪れた! かつては死闘を演じた間柄でもあるゼブラとマリキータマン、お互いの実力を良く知る者同士だからこそ繰り出せる技がある!! ふたりはピタリと息を合わせ、お互いの思考すらもシンクロさせてひとつの技を完成させていく。それは誰も見たことがない、キン肉族三大奥義マッスル・インフェルノの超進化形だった!?

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント

この技はね、絶対にやりたかったんですよ(笑)。まず、ゼブラの技といえばやっぱりマッスル・インフェルノで、彼を出した以上、読者のみんなもそこに期待してるのがひしひしと伝わってくるんです。じゃあ、タッグマッチで最後をツープラトンで決めるなら、インフェルノの進化形しかないだろうということで、この技を最初に考え出して、それありきでこの試合は作っていった感があります。

そのためには、ゼブラの気持ちを説得力持ってすべて理解できるパートナーが必要で、それはマリキータマンをおいて他にないんじゃないか、とか。それなら技に至る直前に、息ぴったりに気持ちをシンクロさせるロールシャッハ・ドットでゼブラ柄になるのは使えそうだな、とか。

ゆでたまごにしては珍しく逆算方式で作っていったようなところもあるんですが、どんどんこの決着シーンに向かってアイデアが湧いてきました。フィニッシュ前に鎖のレールを滑って相手の身体を削るセットアップは残虐すぎるとか読者からは言われましたけど(笑)......上下対称になっていて形もキレイだし、ここ最近、技のアイデアでずっと苦しんでるところもあるんですが、そのなかでいいツープラトンの技が作れたんじゃないかと、自分でも満足いってます

"エル・ドミノス"の闘いを遠目に観察していた新手の時間超人五人衆が接近。だがその中心にいる超人はなんと、あの完璧超人始祖サイコマンとそっくりで......その正体は!?

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

原作シナリオ担当・嶋田隆司先生が選んだ『キン肉マン』84巻からの一枚

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