七夕賞でツインターボとの名コンビ誕生 「逃げの名人」と前半5Fを57秒4の大逃げで4馬身差の圧勝

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2024年07月02日 07:00  netkeiba

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逃げて重賞を3勝したツインターボ(91年5月撮影、ユーザー提供:ぼっこさん)
 歴史に残る「逃亡者」と言っていいだろう。逃げて、逃げて、逃げまくって重賞を3勝したツインターボ。なかでも後に名コンビと言われる中舘英二騎手が初騎乗し、鮮やかな逃げ切りを決めた93年の七夕賞を振り返りたい

 ツインターボは父ライラリッジ、母レーシングジイーン、母の父サンシーの血統。ハナを主張するスタイルは若駒の頃から徹底されていた。3歳春のデビューから2連勝を果たすと、夏のラジオたんぱ賞で重賞初制覇。続くセントライト記念、福島記念でも2着に好走し、将来を嘱望された。しかし、有馬記念で14着に大敗すると、そこから11カ月の休養へ。復帰後も精彩を欠き、低迷の中で迎えたレースが5歳夏の七夕賞だった。

 「逃げの名人」中舘英二騎手との初コンビとなった一戦。大外の16番枠から飛び出したツインターボはこの日も逃げた。それも中途半端なペースではない。前半3Fは自身最速となる33秒9。そこからも11秒台のラップを並べて、前半5Fは57秒4。向正面に入ると、後続との差は広げていった。最後の直線、2番人気のアイルトンシンボリ、1番人気のダイワジェームスも必死に追ってきたが、なかなか差は詰まらない。終わってみれば2着のアイルトンシンボリに4馬身差の圧勝。見事な逃げ切りで、2年ぶりの勝利を手にしたのだった。

 続くオールカマーで重賞連勝を果たし、ツインターボと中舘英二騎手のコンビは全国区となった。稀代の逃亡者と逃げの名手が出合ったレースとして、31年前の七夕賞はいつまでも語り継がれていくはずだ。

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