曾祖母は名牝エアグルーヴ 19年セレクト2億5000万円の超良血がプロキオンSで初重賞制覇へ

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2024年07月02日 18:30  netkeiba

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重賞初制覇を目指すデシエルト(今年6月撮影、ユーザー提供:つんさん)
 待望の完全復活となるか。名牝エアグルーヴの曾孫となるデシエルト(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)が、プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)で重賞初制覇を狙う。

 デシエルトは父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハの血統。母は12年の京阪杯の2着馬。祖母のアドマイヤグルーヴは03年と04年のエリザベス女王杯、曾祖母のエアグルーヴは96年のオークスと97年の天皇賞(秋)、4代母のダイナカールは83年のオークスを制している。そして近親にはドゥラメンテやルーラーシップ、ジュンライトボルトなどの活躍馬が並ぶ。さすがは超良血馬だけあって、19年のセレクトセール当歳では2億5000万円(税抜)の高値で取引された。

 ここまで10戦4勝。デビューから新馬(阪神ダ1800m)、1勝クラス(中京ダ1800m)、若葉Sと3連勝。皐月賞と日本ダービーでは大敗したものの、ダートに戻ったグリーンチャンネルCで4勝目を挙げた。しかし、その後は約1年1カ月の長期休養へ。昨秋に復帰して以降は4着、5着、5着、3着と大崩れこそしていないが、やや物足りないレースが続く。

 今回は日本ダービー以来、約2年1カ月ぶりの重賞チャレンジとなる。相手は強くなるが、この馬自身の力を出し切れればチャンスはあるだろう。一族にとってウォータクティクス(09年アンタレスS)、ジュンライトボルト(22年チャンピオンズC、シリウスS)に続く、3頭目のダート重賞ウイナー誕生となるか。その走りに要注目。
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